中国メディアの環球時報は7日、「年間延べ60億人超が国内旅行する中国は旅行大国の座を不動のものにしている」とする米eTurboNewsの記事を紹介した。

記事はまず、中国の旅行市場について「巨大なインフラや膨大な人口、急成長する中間層に支えられ国内主導で発展し、世界の基準を塗り替え、現代旅行における規模の意味を再定義している」と伝えた。

そして「中国は世界の旅行産業をけん引しているだけでなく、そのあり方そのものを再定義している」と指摘。「世界の多くの国が成功の指標を数百万人の旅行者数としているのに対し、中国が数十億人規模であることは、競争相手に対するわずかなリードではなく構造的な優位性だ」と伝えた。

記事によると、中国の旅行産業の実力は他の世界の主要国とは根本的に異なる。フランス、スペイン、タイなどが外国人旅行者に大きく依存しているのに対し、中国の成長の原動力は国内市場から来ている。人口が14億人を超え、中間層が急拡大している中国は、自立した旅行エコシステムを構築してきた。国民は頻繁に旅行し、週末の小旅行から文化巡り、長距離旅行に至るまで、すべてが旅行文化の一部として深く根付いている。こうした国内需要の勢いが中国の旅行産業に回復力をもたらしている。

記事は、中国の旅行産業の優位性を支える重要な柱であるインフラ整備について「世界最大の高速鉄道網を誇り、主要都市と地方の拠点都市をシームレスに結んでいる。航空旅行も拡大を続け、高速道路や都市交通システムは大規模な移動を支えている。この物理的なインフラの上に、高度に発達したデジタルエコシステムが構築されている。モバイル決済やスーパーアプリ、統合型予約プラットフォームなどにより、旅行のほぼすべての段階における煩わしさが解消された。旅行の計画から予約、体験に至るまで、すべて単一のデジタル環境内で完結できる。

中国での旅行は簡単、迅速、そして頻繁だ。人口規模や旅行頻度、システム全体の規模を中国ほど兼ね備えている国は他にない」と伝えた。

また、中国人旅行者の行動様式が変化していることにも触れ、「体験型・文化型旅行」「より短く、より頻繁な旅行」「地方都市や郊外の観光地を探索」という傾向が見られると紹介。「利便性と価格の手頃さは依然として重要だが、新たな体験への欲求が旅行モデルを再構築しつつある。この変化は、従来の人気観光地以外にも需要を分散させることで国内旅行の活力をさらに増強している」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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