中国メディアの環球時報は7日、「16万年前の“中国製”に世界の科学者が困惑」との米ニュースサイト・ライブサイエンスの記事を紹介した。

記事は、「16万年前、中国に存在した古人類は私たちの想像よりもはるかに進んでいた」とし、このほど学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された論文を紹介。

この研究は中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の研究者が主導し、多国籍の科学チームが行ったもので、中国中部での新たな発見が、東アジアで16万年前から7万2000年前の間にすでに高度な石器製作技術が存在していた可能性を示す証拠になるという。

研究チームは、中国・河南省南陽市淅川県の西溝遺跡で発掘調査を実施し、この地域の古人類が長期間にわたり高度な石器製作技術を維持していたことを明らかにした。これは、従来の学界の認識を上回る適応力と創造力を示すものだという。この時期、中国には脳容量の大きい複数の古人類が存在しており、竜人(ドラゴンマン)、ホモ・サピエンスなどが含まれる。

16万年前の「中国製」に世界の科学者が困惑―米メディア

複数の測定の結果、西溝遺跡の文化層(遺物包含層)は約16万年前から7万2000年前に至ることが分かった。また、出土した2601点の石器の研究から、当時の人類は精緻な技術で小型の石片や規格化された道具を製作していたことが判明した。製作技術には体系的な特徴が見られ、多くの小型工具に確認される整った加工痕は、高度な技術水準と標準化された生産工程がすでに確立されていたことを示しているという。

中でも最も重要な発見の一つは、東アジアにおいてこれまでに確認されている最古の「柄付き石器」の証拠が出土したことで、これは同時に最古の複合工具でもある。これらの技術は石製部品を柄や持ち手と結合するもので、綿密な設計と高度な加工技術を示しているとともに、当時の人類が異なる素材を組み合わせることで道具の性能を高めることを理解していたことを示しているという。

16万年前の「中国製」に世界の科学者が困惑―米メディア

記事は、「今回の発見は、中国における初期古人類の技術が長期間ほとんど停滞していたとする従来の見方に疑問を投げかけるものだ。この遺跡の地層は約9万年にわたる時間幅を持ち、この時期に中国の古人類の多様性が増していたことを示している」と伝えた。(翻訳・編集/北田)

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