中国ではこのところ、金融関係者を対象にした「腐敗行為」の摘発が相次いでいる。最近になって摘発された「大物」としては、中国金融監督管理総局の周亮副局長がいる。
中央紀律検査委員会と国家監察委員会が、「重大な規律違反および違法の疑いがある」として周副局長についての調査を進めていると発表したのは、3月24日だった。中国では昨年後半から、金融関連の不正についての摘発が相次いでいる。このことは、金融関連が依然として腐敗の深刻な発生源であることを示している。中国では、金融関連の大きな問題はしばしば、関係者の違法行為や規律違反に関係しているとされる。
周亮副局長は湖南省永州市で1971年に生まれた。職歴としてはまず、広東省政府、国務院体制改革弁公室、中国共産党海南省委員会、北京市政府などで勤務し、中国共産党で不正行為の取り締まりを行う中央紀律検査委員会の組織部部長を務めたこともある。
周副局長は2017年11月以降、中国銀行業監督管理委員会副主席、中国銀行保険監督管理委員会副主席など、金融分野に転じ、23年5月には金融監督管理総局副局長に就任した。
周副局長は、中央紀律検査委員会書記として辣腕を振るった王岐山氏と、長期にわたって密接な関係があった。王氏は1997年に広東省政府で仕事を始め、その後は国務院体制改革弁公室、海南省、北京市、中央紀律検査委員会など多くの場所に移って活動した。
王氏は80年代後半から、「金融の専門家」とみなされるようになっていった。
王氏が12年11月に、中国共産党中央紀律検査委員会書記に就任した際には、「金融の専門家」のイメージが強かったので、意外視もされた。しかし王氏はその後、腐敗摘発に精力的に取り組んだ。例えば、中国共産党は幹部対して婚姻状況、海外渡航、その他の個人的な事情の変更についての報告を求めていたが、検証作業が行われていなかったので、不正行為が発覚した後になって、報告に虚偽があったことが分かる場合が多かった。王氏は提出資料の真偽の抜き打ち検査を実施し、このことが腐敗摘発に大きく奏功することになった。
公開資料によると、周副局長は王氏が北京市長を務めていた03年から07年にかけて、北京市政府弁公庁で王氏の秘書を務めた。王氏が中央紀律検査委員会書記を務めていた12年から17年にかけても秘書を務めた。、周副局長は第18期中央紀律検査委員会の高官の中で、王氏と共にした時間が最も長い一人だった。(翻訳・編集/如月隼人)











