中国メディアの環球時報は13日、韓国について「生徒の識字能力低下を受け、政府が漢字教育の役割について再精査している」とする記事を掲載した。

連合ニュースやコリア・ヘラルドなど韓国メディアの報道として伝えたところによると、韓国国家教育委員会は9日、生徒の識字能力向上に向けた幅広い取り組みの一環として、教科書に漢字の注釈を追加する可能性を含め、漢字教育を強化する方法を検討すると発表した。

国教委文章読解力特別委員会のキム・ギョンフェ委員長は「議論は主に読み書きと語彙に焦点を当てることになると思うが、漢字教育問題が最も議論を呼ぶだろう」とし、「この問題については率直に話し合うつもりだが、最終決定を下す前に生徒や保護者の間で混乱が生じないよう万全を期す」と付言した。

韓国は「識字率危機」とも言える状況に直面している。韓国教員団体総連合会が2024年に実施した調査によると、教員の92%が生徒の識字能力が以前に比べて低下していると回答した。また、教員の48%が生徒の10人に2人は学年相当の読み書き能力に達していないと考えていることも明らかになった。スマートフォンやゲームの過剰使用が識字率低下の要因であるとみられるが、一部の批評家からは漢字教育の不足を指摘する声もある。

崇実大法科大学院のコ・ムンヒョン教授によると、韓国語を正しく理解し使いこなすには漢字教育が極めて重要だ。国立国語院によると、韓国語の語彙の約57%は漢字に由来する。忠清北道教育長のユン・ゴンヨン氏によると、識字率向上への取り組みは漢字教育を基盤とすべきで、一部の地方教育事務所ではすでにその推進に取り組んでいる。

漢字は何世紀にもわたり朝鮮半島における主要な文字体系であり続け、朝鮮時代から1945年の日本による植民地支配終結までハングルと並行して使用され続けた。政府は解放後、国民意識の強化と識字率および行政効率の向上を図るため、ハングルのみを使用する政策を推進した。48年には公文書はハングルで作成することが義務付けられた。漢字は70年まで学校で教えられていたが、朴正煕(パク・チョンヒ)政権が漢字教育を廃止して教科書から削除して以来、中学校と高校で選択科目とされた。

2015年に朴槿恵(パク・クネ)政権が識字率の低下を懸念して教科書に漢字の注釈を再び導入しようと一時的に試みたが、教育界からの強い反発を受けて断念した。漢字教育を巡っては国教委内でも反対意見が出ている。漢字教育は識字率の向上に役立つ可能性があるが、慎重に設計されなければ生徒間の教育格差を拡大させる懸念がある。梨花女子大国語国文学科のイム・ドンフン教授によると、漢字を知れば単語の意味を把握するのに役立つが、教科書に漢字を併記するよりは複数の単語の関係を把握させる関連語教育がより効果的だ。

国教委が立ち上げた特別委員会は、現場の教員と学界の専門家ら16人の委員で構成される。6カ月の任期満了後に具体的な政策提言を行う。(翻訳・編集/柳川)

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