いきなりではあるが、今からご覧いただく記事にウソ偽りが一切ないことをまずは宣言しておきたい。普段からやや大げさな表現を使用していることは否定しないが、この記事に関しては完全にガチである。


さて、なぜわざわざこんな宣言をしたかというと、あるハンバーガーが凄すぎたから。食べ終えた私は感動を超えて放心状態になりかねないほど、あまりにも凄いハンバーガーだったのである。

・見た目重視かと思いきや
私が「マッカンバーガー」を発見したのは、SNSのショート動画。ハンバーガーからあふれ出すどころか雪崩を起こしている「マカロニチーズ」は、インパクトがヤバい! 「これは記事になる」とネタとして記憶した。

当初、私に刺さったのはあくまで「見た目のインパクト」であり、味に関しては二の次。そもそもグルメバーガー系のお店は基本的に美味しいため、特に気にしていなかったのが正直なところだ。


その「マッカンバーガー」はかなり有名らしく、何なら2018年の段階で当サイトの佐藤が「りんごバーガー」の記事で「代々木・ICONはマッカンバーガーがすごいらしい」と触れている。

該当の記事で佐藤はりんごバーガーを「味のバランスが素晴らしい!」と絶賛しているが、残念ながら私は佐藤の味覚を信用していない。ゆえに「マッカンバーガー」はあくまで “ビジュアル系バーガー” と考えていた。

・見た目じゃなかった
だがしかし、結果的に私が感動したのは「マッカンバーガー」の味そのもの。詳細については後述するが、もしかしたら「人生で1番感動するハンバーガー」と巡り合ってしまったのかもしれない。

さて「マッカンバーガー」は東京・代々木にある『ICON(アイコン)』の名物バーガーで、価格は1人前2400円。
繰り返しになる通り、雪崩のようにマカロニチーズがあふれ出したハンバーガーである。

普段なら「マカロニがドーーン!」とか「やべええ!」などと言うところだが、それすらも些細なこと。何よりもすごかったのが見た目のインパクトを遥かに凌駕する味のインパクトであった。

・感動的な味わい
まずパティはかなりの粗挽きで、さながらステーキを食べているような食感。粗挽き系のパティを提供する店は少なくないが、その中でもクリアな肉の味という意味で『ICON』はトップクラスであろう。

さらに自家製(?)トマトソースは「ラタトゥユ」を思わせる優しい酸味を実現していた。
パティやマカロニチーズを支配するほど主張は強くなく、それでいて全体の味を引き締める役割は見事としか言いようが無い。

加えて感動したのがアクセント要員の「ナッツ」だ。ナッツのカリッとした食感と香ばしさは、味覚を一瞬リセットさせる機能がある。私が味皇なら「うおおおおおお!」と叫び出していたハズだ。

極端な話、市販のケチャップとマスタードでもそこそこ美味しいハンバーガーは作れる。……が、究極のハンバーガーを目指すならそういうワケにもいかないのだろう。


・その先のハンバーガー
ここまで褒めちぎると逆にウソ臭くなることは百も承知だが、マッカンバーガーは「思考の前進を止めないハンバーガー」と感じた次第だ。思考の前進を止めなかったがゆえに、あのトマトソースやナッツに辿り着いたのだと。

最後に肝心の「マカロニチーズ」も完璧な味付けだったことを付け加えておきたい。味付けはさほど強くなく、そのまま食べるとインパクトには欠ける味付けかもしれない。

が、あの量を美味しく食べ切るにはちょうど良い濃さであり、そのままでもハンバーガーに挟んでもマカロニチーズが活きている。単に見た目重視のハンバーガーでないことは、食べてみればすぐにわかることだろう。


もし私が20歳そこらの青年だとしたら、その場で土下座して弟子入り志願するレベルで「マッカンバーガー」はウマかった。ここに辿り着くまでに何度のトライアルを繰り返したのだろう? ICON、本当にすごいお店でした。

※ 諸事情でICONは閉店されました。

・今回紹介した店舗の情報
店名 ICON(アイコン)
住所 東京都渋谷区代々木2−30−4 1F
営業時間 水・木・日・祝12:00~21:00 / 金・土・祝前日12:00~22:00
定休日 月曜日・火曜日

参考リンク:ICON
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

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