あなたは松屋のラーメン(中華料理)業態があることをご存じだろうか? 「松軒中華食堂」という無駄にサンバ感のある名前で、東京に5店舗。静岡県の掛川PAにも出店している(2024年4月24日現在)。


私(あひるねこ)は5年ほど前に一度訪れたきりだったのだが、先日たまたま発見したので久しぶりに入ってみたところ、居酒屋として非常に優秀であることに気付いた。もしかすると日高屋やバーミヤンを超える逸材かもしれないぞ。さっそく入店!

・松屋の中華料理チェーン
松軒中華食堂は基本的にタッチパネルのお店で、私が訪れた店舗は料理も自分で取りに行くセルフスタイルだった(水以外のドリンクは席まで運んでくれる)。個室のような広いカウンター席は大変居心地が良い。これは飲むしかあるまい。

生ビールの中ジョッキが税込330円ってのはなかなか良心的だ。
日高屋は340円なので10円安いな。バーミヤンだと平日ハッピーアワーを使って329円である。メーカーは日高屋とバーミヤンがキリンで、松軒はアサヒだった。参考までに。

・オススメはこれ
メニューの雰囲気や価格帯は日高屋と近いが、日高屋にはない松軒独自のポイントをいくつかご紹介しよう。まずはマッハで出てくるこちらの『ハルピン漬け』。


中華風味の漬物って感じでそこまでパンチはないものの、なんとピッタリ税込100円なので、ビールと一緒にお通し感覚で頼める。さすがにこの値段は日高屋でもお目にかかったことがない。

あと個人的にオススメなのが、税込200円の『揚げ茄子(生姜ダレ)』だ。こちらも相当な安さだが、味といい量といい、とても200円とは思えないハイパークオリティーである。本日のMVP確定なので、絶対頼んだ方がいいぞ。

・日高屋より安い
さて、ここらでそろそろ武器をレモンサワーに持ちかえるか。
価格は税込290円と、日高屋の320円を凌ぐ安さだ。そのかわり量はやや少なめ。コーラサワーやカルピスサワーなんてのもあって、どれも290円である。

私は日高屋のこともだいぶ愛しているため、何度も比較するのは心苦しいのだが、ネギチャーシューに関しては松軒の圧勝だろう。

日高屋は白髪ネギ、松軒は青ネギなので好みの問題はあるにせよ、チャーシューの存在感や食べごたえは松軒の『ネギまみれチャーシュー』がぶっちぎっていると言っていい。どちらも税込350円だが、私は断然松軒チャーシュー推しだ。


・シメは塩ラー
最後は醬油ラーメンでフィニッシュ……と思いきや、実は松軒は『塩ラーメン』が税込480円と麺類の中で一番安い。しかもしかも、丼は下の方がスリムになっているオシャレタイプ。

極めてシンプルな塩ラーメンであるが、これがなかなかどうしてウマいのだ。あっさりしてはいるけど、しすぎてはいない絶妙な塩梅で、やや塩気が強いのも飲んだシメにはぴったりである。日高屋にはないタイプの味なので試してみてほしい。

・ポテンシャル激高
数年ぶりに入った松軒中華食堂は、私の記憶以上に優れた大衆中華居酒屋だった。
物価の上昇で “せんべろ” が難しい時代になってきたが、工夫次第で日高屋やバーミヤンとは違った形の “せんべろ” を実現することも可能だろう。

唯一残念なのは、冒頭でも書いたように都内にまだ5店舗しかないという点。少なすぎるだろ……! 松屋さん、何とかしてつかぁさい……!!

さらなる拡大のためには、やはりサンバのリズムが必要なのかもしれません。皆さんもこの記事を読み終えたらぜひ踊ってみてくださいね。それではさようなら。

参考リンク:松軒中華食堂
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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