米Pollstar社による年末恒例のライブ興行に関する調査結果が発表された。同社30年の歴史の中で、エド・シーランの『ディバイド』ツアーが興行収入、チケット売上総数ともに歴代トップを記録した。
また、2018年コンサート業界全体の興行収入も過去最高額を達成し、うなぎのぼりだという。

月曜、Pollstar社による年末恒例の調査結果が発表され、エド・シーランの『ディバイド』ツアーがダントツ首位に立った。彼のワールドツアーは、興行収入を調査してきた同社の30年の歴史において、歴代最高額となる年間興行収入をあげた。

エド・シーランは主にソロでステージに立つが、一部の公演ではゲストボーカルとしてエルトン・ジョンなどを招いたこともある。今年は53都市94公演を行い、チケットの売上総数は486万482枚。興行収入は4億3200万ドルで、2位以下を大きく引き離し、歴代最高記録を達成した。(エド・シーランは、来年の4月に来日が決定している。日本で自身初の東阪ドーム公演を開催予定)2位以下はテイラー・スウィフトの『レピュテーション』ツアー(3億4510万ドル)、ジェイ・Zとビヨンセの『On the Run II』ツアー(2億5410万ドル)。U2の歴史的な『360』ツアーは7億3640万ドルという興行収入をあげたが、この数字に達するには2年以上の年月がかかっている。

だが、今年快挙を成し遂げたのはシーランだけではない。Pollstar社によれば、2018年ワールドワイドツアー興行収入上位10組の合計額は、2017年の18億ドルを超え、史上初の20億ドルを突破。コンサート業界全体でみると104億ドルにのぼり、(これまた)過去最高記録となった。
一言でいえば、ライブイベントはうなぎのぼり。

また同社の調査結果では、コンサート業界におけるLiveNationの独走態勢も判明した。巨大プロモーション会社の今年のチケット売上総数は4960万枚。以下、AEG Presentsの1160万枚、Messina Touring Groupの530万枚と続く。

2018年ワールドツアー興行成績トップ10
年間興行収入(ドル)/ アーティスト名 / チケット売上総数(枚)

1位 4億3240万 / エド・シーラン / 486万 482
2位 3億4510万 / テイラー・スウィフト / 288万8882
3位 2億5410万 / ジェイ・Z/ビヨンセ / 216万9050
4位 1億6920万 / ピンク / 128万5411
5位 1億6760万 / ブルーノ・マーズ / 129万438
6位 1億6600万 / イーグルス / 96万4245
7位 1億5100万 / ジャスティン・ティンバレイク / 119万3365
8位 1億3130万 / ロジャー・ウォーターズ / 144万8771
9位 1億2620万 / U2 / 92万7034
10位 1億1660万 / ザ・ローリング・ストーンズ / 75万914

2018年 北米ツアー興行成績トップ10
年間興行収入(ドル)/ アーティスト名 / チケット売上総数(枚)

1位 2億7730万 / テイラー・スウィフト / 126万8706
2位 1億6640万 / ジェイ・Z/ビヨンセ / 129万8038
3位 1億6600万 / イーグルス / 96万4245
4位 1億1440万 / ケニー・チェズニー / 129万7731
5位 1億1000万 / ジャスティン・ティンバレイク / 79万1780
6位 1億500万 / エド・シーラン / 113万6497
7位 9780万 / ジャーニー/デフ・レパード / 100万 272
8位 9300万 / ピンク / 68万8558
9位 8830万 / スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ / 17万3461
10位 7900万 / ドレイク / 67万8410
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