なぜヒットソングは減速し続けるのか? 音楽シーンのトレンドをBPMから読み解く

なぜヒットソングは減速し続けるのか? 音楽シーンのトレンドをBPMから読み解く
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2018年のポップソングは、前年の平均に比べてテンポが減速する傾向にあった。過去2年間に発表された主なヒット曲の平均テンポはBPM93前後。なぜリスナーはスローテンポな音楽を求め続けるのか。アップテンポ・ソングが現状を打破する可能性はありうるのか。

このストリーミング時代において、主要ヒットソングはどれもゆったりした傾向にある。2012年から2017年にかけて、Spotifyでのストリーミング回数が最も多かった上位25曲の平均テンポはBPM90.5。1分間あたり23拍も減少したことになる。

いったいなぜか? その理由には諸説ある。単純に、スローテンポにどっぷり浸るサザン・ヒップホップが流行したからだという説もあれば、アメリカ国内が軽快でエネルギッシュな曲の気分ではなくなっている、という説もあるし、ストリーミング・プラットフォームが何でもかんでも「チルアウト」一辺倒で、エネルギッシュで耳障りともとられかねない楽曲が入り込む余地がないのだ、という説もある。

2017年当時、作曲家やプロデューサーたちは口を揃えてこう言った――ポップに関しては常にそうだが――ウケのいいテンポは時代とともに移り変わるもので、いま主流のものもいずれは過去のものになるだろう、と。それも一理あるかもしれない。だが、とりあえず今のところリスナーは、ゆったりとした物憂げな方向に魅せらているようだ。Soundfly社の最新のレポートによると、2018年のビルボードチャート上位5曲にランクインした曲をすべて分析したところ、平均BPMは92.6だったことが判明した。この数字は、2017年の上位5曲の平均BPM93.2 BPMとほぼ変わらない。2017年の大ヒット曲の中でとくに多かったのがBPM79~80。2018年はBPM78~79だった。
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