CHAIが2019年6月29日、東京・新木場スタジオコーストにて、CHAI JAPAN TOUR 2019「PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー!」のツアーファイナルを行った。アメリカ、ヨーロッパ と世界を廻り、”NEOかわいい”をさらに進化させたCHAIのライブをレポートする。
 

16時30分に新木場 STUDIO COASTがオープン。「写真OK! ムービーOK! 歌うのOK! 踊るのOK! 帽子もOK! とにかくOK! CHAIだよー!」とアナウンスが流れる中、ドラムセットの下には、「CHAI」と縁取られた電飾が、すでにスタンバイした楽器をキラキラと照らしていた。

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方
 17時40分、C、H、A、I、の電飾がSEに合わせて光り始める。会場の期待が一気に高まる中、全身ピンクのかわいい衣装に身を包んだCHAIのメンバーが、仮面で顔を隠しながらステージに登場。仮面をパッと取り、4人の可愛い笑顔が現われると、会場からは大きな歓声が上がった。「Hi, everybody! We are CHAI! JAPANツアーファイナルへようこそー! 私たちも楽しみにしとったJAPANツアー、最後まで楽しんでいってー! Its a showtime.」とマナが叫ぶと、2ndアルバム『PUNK』の1曲目「CHOOSE GO!」からライブはスタート。
歌詞の通り「無敵なスマイル」がCHAIと会場にあふれていく。そのまま心地よく歪んだギターから始まる「ボーイズ・セコ・メン」へ。ツアー名の通り、1stアルバム『PINK』も2ndアルバム『PUNK』も最高純度で楽しめるのだと実感し、会場の熱気が一気に上昇する。

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


続けて「ファッショニスタ」を披露した後、ユウキとユナの重厚なリズムに乗せ、マナとカナがCulture Clubの「Karma Chameleon」の替え歌で「NEO、かわ、かわ、かわ、NEOかわいいー!」と歌いながら、特設のセンターステージを回遊。ステージに戻り、4人でアカペラになると、手拍子が起こり会場は一つに。「私がCHAIだよ」と締めると、大きな歓声が沸き起こった。
そしてそこから、マナが英語で自己紹介をすると、ユウキが通訳者の様に日本語へと翻訳をするというキュートなミニコントが。以下、ユウキの日本語訳。

マナ/ユウキ「わたしみんなに訊きたい。みんな、コンプレックスある? わたし、コンプレックス、たくさん、ある。私の目、すごい小さい。これは、大事な目。
This is NEO KAWAII!!(マナ) そして、私の足、すごい短い。これは大事な足。This is NEO KAWAII!!(マナ) コンプレックスは個性だよ。みんな、素晴らしい。This is NEO KAWAII!!(マナ)そう思うでしょ?」

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


そのまま、「Yes! Yes!」のコールアンドレスポンスに楽器がリズムを作っていくと、強烈なグルーブを産み出すCHAIの代表曲「N.E.O.」を披露。会場は最高潮の盛り上りを見せる。
その興奮冷めやらぬまま、サイレンが鳴り響くと、2ndEP『ほめごろシリーズ』より「クールクールビジョン」へ。バキバキなシンセサイザーが攻撃的に突き刺さる。続けて「GREAT JOB」、「カーリーアドベンチャー」を演奏すると、ステージは暗転。

「2017年10月5日、晴れ。CHAIは餃子への愛を確かめに、香港にきたよ!」と4人が香港で餃子を注文する音声が流れた後、餃子への愛を歌った曲「ほれちゃった」へ。先程までの熱気から一転、会場は一気にゆったりとしたChillな空気へ。
そのまま「LOVE LOVE is all we want」と、素敵な歌詞が印象的な「Feel the BEAT」を披露。ライブ中は写真も動画もOKだったのだが、観客は、撮影することを忘れてしまうほど、CHAIが今まさに奏でている音楽を楽しんでいる様子だった。

マナが「テンキュ!!」と叫ぶとメンバーが一旦はけ、「THIS IS CHAI」が流れ始めると、再びC、H、A、Iの電飾が順番に光り始める。会場が再び一気に盛り上がる中、今度はキラキラとかわいく光るフードを被った姿で4人が再登場。センターステージと正面のステージを往復しながら、息のあったキュートなダンスを魅せる。

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


ユウキとユナがステージに戻り、センターステージに残ったマナとカナが右手を高く上げポーズを決めると、「ハイハイあかちゃん」へ。
2人の息のあったラップとダンスに会場は釘付けだ。続いて、他3人のメンバーがドラムセットに向かってひざまずく中、ユナが力強いドラムソロを披露。会場が盛り上がると、ユナがスタッフにサングラスかけてもらい、かっこよくポーズを決める。いつの間にか他の3人もサングラスをかけると、「ぎゃらんぶー」へ。恒例の”ブーイングポーズ”で会場が一体になり、マナのMCへ。マナ「今日は、「PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー!」JAPANトゥアーファイナル見に来てくれてありがとう! 嬉しい! それで、「PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー!」だもんね。『PINK』も『PUNK』も聴いてくれた? 最高だよね!」

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


そう語ると、グッズ紹介のコーナーへ。ユナが、「今日も暑いねー」と、ユウキがイラストを担当したタオルでさりげなく汗を拭き「CHA オル」を紹介するなど、グッズの紹介ひとつ取ってもCHAIの世界感満載。一人一人グッズを紹介すると、なぜかその場に紹介したグッズを投げ捨てるという不思議な演出も、笑いとともにそのNEOかわいい世界を形作っていった。

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


2019年7月にオープンするCHAI オフィシャルファンクラブ「ピンクラブ」の宣伝をしながら、メンバーが会場の手拍子を誘うと、そのまま「FAMILY MEMBER」へ。アカペラからドラム、ベース、ギターが順に入っていき圧倒的なグルーブを生み出していく。「そう 壁はいらない」という歌詞の通り、いつの間にか会場はまさにFamilyの様な一体感でCHAIのライヴを楽しんでいた。『PUNK』の最後の曲「フューチャー」でライブ本編は終了。会場から惜しみない拍手が送られると、その拍手はすぐにアンコールへ変わっていく。再び4人が、”秘密のプレゼント”(受け取った人にしかその中身は分からない)を会場に投げながら登場し、マナがMCを行なった。

マナ「日本のツアーを、6月に持ってきたのは、私たちやっぱり日本人なので、3月にアメリカ廻って、5月にヨーロッパ廻って、最後に私たちが大きくなった姿を日本のみんなに見て欲しかったから! 『PUNK』っていうアルバムの名前にしたのは、私たちの今年の生き方の目標で。そのPUNKっていうのは、壊していくとかじゃなくて、私たちがなりたい自分になるとか、もっともっと新しい自分になっていくっていう生き方をしたい。だもんで、みんなも負けんじゃねえぞ! ありがとー!」

CHAIがステージで体現した「新しい自分」になる生き方


そんな力強いメッセージにぴったりな「アイム・ミー」を披露。そして最後の曲「sayonara complex」では、天井から巨大なミラーボールが降りてくるという演出も。ミラーボールの光が、観客一人一人へのスポットライトかのように、会場を照らしていく。曲が終わり大きな拍手に包まれるEND SEの中、CHAIのメンバーがはけライブが終わるかと思われたその瞬間、CHAIのメンバーが再登場し、「CHAI presents CHAIとみてみチャイ」という企画イベントを開催すると発表した。これは、CHAIの約1年半ぶりの対バン企画で、東京・名古屋・大阪で開催される。ゲストの出演者は後日発表されるとのことなので、CHAI公式HPや、 Twitterをチェックしておこう。

NEOかわいいを更新し続けるCHAIのこれからに目が離せない。

=セットリスト=
1. CHOOSE GO!
2. ボーイズ・セコ・メン
3. ファッショニスタ
4. 自己紹介
5. N.E.O
6. クールクールビジョン
7. GREAT JOB
8. カーリーアドベンチャー
9. ほれちゃった
10. Feel the BEAT
11. THIS IS CHAI
12. ハイハイあかちゃん
13. ぎゃらんぶー
14. FAMILY MEMBER
15. フューチャー
E1. アイム・ミー
E2. sayonara complex

<ライヴ情報>

CHAI presents CHAIとみてみチャイ

2019年12月13日(金)大阪・BIG CAT
2019年12月14日(土)名古屋・BOTTOM LINE
2019年12月19日(木)東京・マイナビBLITZ赤坂
※ゲストの出演者は後日発表。 

公式HP:
https://chai-band.com/

公式Twitter:
https://twitter.com/chaiofficialjpn

オフィシャルファンクラブ「ピンクラブ」:
https://sp.chai-band.com/