2012年にメタリカ主催の音楽フェス、オリオン・フェスティバルの開催が決まると、バンドメンバーは各々の個性をハイライトするインスタレーションを手がけた。
メタリカのボーカル兼ギタリストのヘットフィールドは、”ブラック・パール”こと1948年製ジャガーや”ヴードゥー・プリースト”こと1937年製リンカーン・ゼファーをはじめとする10台のカスタムカーをピーターソン自動車博物館に寄贈した。博物館では、カスタムカーコレクションとともにメタリカ関連の「グッズと記念品」が展示される予定だ。
ヘットフィールドは、カスタムカー ビルダーのリック・ドア氏とともにゼロの状態から”ブラック・パール”を造った。同車は、改造車・トラック関連のイベントをプロデュースしている米Goodguys Rod & Custom Associationの第32回全米集会で2014 Mothers Custom of the Year賞を受賞した、と米自動車補修塗料メーカーPPGがホームページで発表した。375馬力の”ブラック・パール”は、フォードのV8エンジンとマスタングのサスペンションを搭載しており、フォード・エクスプローラーのブレーキシステムを採用している、と自動車専門サイトAutoEvolutionは解説。”ヴードゥー・プリースト”も同じイベントで2位を獲得した。

ジェイムズ・ヘットフィールドの”ブラック・パール”こと1948年製ジャガー。(写真クレジット:Ted7/ピーターソン自動車博物館)
現在、ヘットフィールドとメタリカは『ワールドワイヤード』ツアーの最中で、8月にはヨーロッパレグを終え、9月にサンフランシスコ交響楽団との『S&M2』の2公演が控えている。その後、バンドはオセアニアを周り、来年には南米の数都市での公演を行う。
『S&M2』のチケットを入手できなかったファンのために、同公演が大画面で楽しめる劇場上映が世界中の3000箇所で10月から実施予定。