豊洲PITの場外エリアでは、毎年出店されるたいめいけんなどの飲食ブースの出店や、アメフラっシ、寺嶋由芙、IRabBitsらのミニライヴなどが行われ、開場前から多くの人が詰めかけた。
ウェルカムアクトとしてステージにまず登場したのは、竜馬四重奏。4人が和洋折衷な音色を響きわたらせると、続いて司会の伊津野亮と中村葵が登場。”King of Black”として呼び込んだ松崎しげる、そして本イベントの出演者全員が登場して開会宣言がなされ、満員の会場から大きな歓声が起こった。

トップバッターを務めたのは、ソロになってから初のフェス参戦だという渡辺美優紀。「皆さん、たくさん盛り上がりましょー!」と煽ると、「MilkyLand」、「Milky way」をキュートなダンスとともに披露。「みなさんの熱気がすごくて、楽しいです!」というMCの後、「Perfect Girl」で会場の一体感が高まっていった。

続いて登場したのは、東京ゲゲゲイ。ポップな新曲「日本アゲゲイ」で会場を盛り上げると、そこから一転「捧げたい」、「Sense of immorality」と表現力あふれるパフォーマンスへ。指定席の観客も思わず立ち上がりダンスに見入っていた。

純烈は「星降る街角」からライヴがスタート。MCでは、今年1月のメンバー脱退をも笑いのエネルギーに変え、しっかりと会場を盛り上げる4人。「Propose」では、酒井一圭、小田井涼平が客席までおりていき、1人1人と握手を交わすという場面も。

続いて登場したのは、デビュー45周年を迎えた歌手大橋純子。代表曲「シルエット・ロマンス」を歌い上げると、その艶やかな歌声に観客は聴き入っていた。がんの治療を乗り越え、1年半ぶりのステージとなった大橋。「頑張って元気になります。ありがとうございました」と深々とお辞儀をし、ステージを後にした。

鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)は、「Miren」、「Life is SHOW TIME」、「Love Days」、「女々しくて」の4曲を披露。ぼんやりとした明かりの中で「Miren」を歌い終えた後、ステージにライトが当たると、そこには顔を真っ白に塗った鬼龍院の姿が。「白と黒を強調してみたら、ほぼMALICE MIZERでした」と、会場を笑いに包む。最後に「あの曲やらせてもらってもいいですか!」と「女々しくて」を披露すると、鬼龍院のステージ全体を使った全力のパフォーマンスに会場は大きく盛り上がった。

毎年出演しているももいろクローバーは、「黒い週末」、「あんた飛ばしすぎ!!」、「ゴールデンヒストリー」、「白金の夜明け」、「DNA狂詩曲」の全5曲をバンドの生演奏とともにパフォーマンス。様々な展開を見せるロックな楽曲「黒い週末」から、「あんた飛ばしすぎ!!」で会場のボルテージはマックスに。

氏神一番(カブキロックス)はバンドの代表曲「お江戸-O・EDO」を披露。おなじみの振りで、会場全体が一体となって盛り上がった。MCでは、松崎に言われ毎年4月6日に白の日としてライヴを行なっているというエピソードも明かした。

そして本日の主役松崎しげるが最後に登場。「ルパン三世のテーマ2019」から始まる全5曲の圧巻のステージを魅せた。「君の瞳に恋してる(Cant Take My Eyes Off of You)」をロマンチックに歌い上げ、1979年にリリースした「セーリング・ラブ」に繋げた。その後のMCで「もし今何かでつまづいている人、そんな人がいたらこの曲を。」と言い「スタートライン」へ。圧倒的な歌声で表現される歌詞の世界から感動的な空気が会場を包み、曲が終わると大きな拍手が松崎に送られた

そして、「長い間音を楽しむ音楽というのは素晴らしいものです。昭和の名曲と呼ばれたこの曲をお送りしましょう」と、大歓声の中「愛のメモリー」を披露。最後は、ももいろクローバーZ、鬼龍院、氏神を呼び込み「上を向いて歩こう」を歌いあげ、本イベントは終了した。
<イベント情報>
黒フェス2019~白黒歌合戦~
2019年9月6日(金)東京・豊洲PIT
出演:松崎しげる、ももいろクローバーZ、純烈、鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)、渡辺美優紀、東京ゲゲゲイ 大橋純子、氏神一番(カブキロックス)
イベント公式HP:http://kurofes.net