MONSTA Xはいま自主隔離の真っ只中にいる。だからといって、メンバーたちがのんびりくつろいでいる、なんて思わないでほしい。いまや6人となったボーイズグループ(元メンバーのウォノはグループ脱退とソロ・アーティストとしての活動を先日発表)は、予期せぬ活動停止期間中もできる限り時間を持て余さないよう努力している、と語ってくれた。
「どうしても出ないといけない場合以外は、外出を控えてる」とヒョンウォンは言う。「寮と練習室にしか行かないし、マスクを忘れずにつけてるよ」。
「いまは前よりもずっと丁寧に手洗いをするし、手指消毒液も使う」といつも真面目なキヒュンは続ける。「バッグのなかに小さな消毒液も入れてるんだ」。
部屋のなかでの過ごし方はどうだろう? 「お気に入りのドラマを観て時間を過ごしてるよ」とジュホンは言う。『梨泰院クラス』っていう韓国ドラマが面白かったな」。
新型コロナウイルスによる規制のせいでメンバーは外出することができないが、デビューに向けて2014年に初めて一緒になって以来ずっとルームメイトである彼らの生活環境はそれほど大きく変わっていない、とメンバーは口にする。「訓練生の頃から一緒に生活しているから」とミニョクは言う。「だから、ちっとも退屈しないんだ。
それでも、変わったことはひとつある。「以前は、いつもシェアしながら食事をしてたんだけど、もうやめたよ」とリーダーのショヌは言った。「いまは、なるべく個別で食事をするようにしてる」。
食事の時はさておき、MONSTA Xにとってそれ以外は普段通りである。というのも、メンバーは今年のバレンタインデーに米国で発売され、高評価を集めた初の英語アルバム『ALL ABOUT LUV』に収録されている最新シングル「You Cant Hold My Heart」のミュージックビデオをリリースしたばかりなのだ。K-POPグループによる10年超振りの全曲英詞アルバムは、米Billboard 200で初登場5位を獲得。これにより、MONSTA XはBillboardチャートのトップ10にランクインしたことのある4組のK-POPアーティストのひとつとなった。
新作MVを観る限り、MONSTA Xはよりスタイリッシュでアーティスティックな表現を試みているようだ。メンバーは、ミニマルな赤いセットと現代アーティストのジェームズ・タレルを連想させるライティングのなかで歌いながら、そのままランウェイに出られそうなスタイリングと重力にとらわれない動きを披露している。リリースされてからたった24時間というのに(4月17日公開)、ミュージック・ビデオはYouTubeではやくも100万回以上視聴されている。
新作MVでは、人間が経験するさまざまな感情を表現したとミニョクは語り、この困難な状況下においてファンたちにささやかな「幸せ」と光をもたらすことができれば、と希望を述べた。
MONSTA Xは、6月2日の米ミネソタ州ミネアポリス公演を皮切りに最新アルバムを携えての北米ツアーを予定している。現時点では、グループもプロモーターのライブ・ネイションもツアー日程に関しては沈黙を貫いているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う規制の継続によってスケジュールが変更になる可能性は高い。
その一方、メンバーは5月に発売予定の韓国語の最新アルバムの準備中だと語る。「次のアルバム用の歌詞をずっと書いてる」とグループのリードラッパーを務めるアイエムは言う。「本当にたくさんの力を注いでいるから、リリースを楽しみにしていてほしいな」。
さらにMONSTA Xは、自分たちがファンとつながるだけでなく、ファン同士がつながるための役割を『ALL ABOUT LUV』が果たしてくれることを期待している。「よくカフェに行って、MONBEBE(MONSTA Xのファンクラブ)に寄せられた手紙を全部読むんだ」とミニョクは言いながら、ファンからの投稿に対してよく「Cheer(拍手)」ボタンをクリックすることも言い添えた。先行きが不透明な時だからこそ「いま、与えられた瞬間をどうか大切にしてほしい」とミニョクは言った。
MONSTA Xは今月15日、日本7thシングル「Wish on the same sky」を発表。さらに、ニューアルバム「FANTASIA X」を5月11日にリリースを予定