【前回記事】フジロック×サマソニ運営対談 フェスと洋楽文化を支える両者のリアルな本音
2021年までの成果と苦悩
―今年のラインナップが発表されたとき、洋楽フェスがついに復活するんだなと感動しましたが、ここにたどり着くまでは苦難の連続だったと思います。まずは今の率直な気持ちを聞かせてください。
高崎:コロナになってから海外アーティストを呼べない状況が続いてましたが、去年のスーパーソニック(9月18日・ 19日)で「まさか呼べるんだ!」となった。僕もお客さんとして観に行ったんです。
―「サマソニ皆勤賞」と前回も話してましたよね。
高崎:ステージを観ながら、「洋楽公演ってこんな感じだったな」っていうのを久々に思い出しましたね。それこそ僕は、いつもサマソニに行きながら「このアーティストはこれぐらいの集客だった、お客さんの反応がこうだった」という分析をしてたけど、そういう感覚を2年も忘れていたという。それまでは「どうせ呼べないし」と諦めそうになったりもしましたが、「よし、自分たちも行くぞー!」とワクワクしたのを覚えています。