今回は2022年に、結成10周年を迎えた4人組ロックバンド・ハルカミライにインタヴューを敢行。去年12月にリリースしたアニーバーサリーEP『Symbol 2』をきっかけに、結成当時の思い出やこれまでのターニングポイントについて探る。
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―結成10周年を迎えられた心境はどうですか?
橋本学:好きな服を買えるようになって嬉しいな、という感じっすかね(笑)。
―現実的!
小松謙太:ちょっと途中の記憶がないんですけど、早かった気がしてます(笑)。
―途中の記憶がない!?
関大地:僕は加入して7年目ですけど、そんなにいれたんだっていう嬉しさがあります。
―ちょっと! みんなあっさりし過ぎですよ(笑)。須藤さんは?
須藤俊:11年目からは何をしようかなっていう感じですかね? 10年間バンドをやる方法は分かったので、後輩達に教えてあげようって思いました(笑)。
―10年間続ける方法って、言語化できるんですか?
須藤:できるっすね! 打ち上げをめっちゃして、そこで酒をめっちゃ飲む!
ー「それかい!」ってツッコミが聞こえてきそうですけど、実はめちゃくちゃ大事ですよね。
須藤:大事ですよ。それがないバンドって仲が悪いっすよ、やっぱり。俺たちはそれで助かってる部分が結構あって。ステージだけじゃなくて打ち上げも全力型だったんで、ライブでちょっとギスっとしても打ち上げが楽しかったら、次のライブも呼んでもらえるので、続ける秘訣の40%くらいは占めてると思います。
―そんなハルカミライは、去年12月に10周年記念EPをリリースされました。
須藤:インディーズレーベルに入る前、4人だけで最後に作ったデモが1stシングルの『symbol』という作品で、大地が入った時に出したんですね。それを節目に出したのもあり、今回10周年を迎えたこともあり、新たな印を残そうかなっていうので『Symbol 2』にしました。結構ワガママに作ったんですよね。売れるかどうかを気にせず、大人のアドバイスも聞かずに自由に作らせてもらいました。
―EPを聴かせていただいて、どの曲もサウンドの展開がドラマチックだったのと、歌詞はブルージーな感じがしました。これまでの歩みだったり、出会った人や別れた人だったり、そういう経験を経て前に進んでいく気概を感じて。
橋本:その哀愁感とか、ノスタルジーな感じが俺もすごく好きで。俺の通ってきた音楽とか、好みが詰まってるEPなんですよね。「こっちの方がいいかな? あっちの方がいいかな?」みたいな選択で悩んだところもあるけど、それ以上に「なんとなく、これがいいな」みたいな直感に頼りました。自分たちの過去もしっかり詰まってるし、とても満足してます。
―表題曲の「Symbol 2」はかつての少年だった自分に、「みんなにもよろしく」は離れてしまった昔の仲間とか別れたメンバーに歌っていて。「満・地球の出」は幼馴染や当時一緒にいた先輩との思い出を振り返り、今ステージで出会えた人達に対しての思いを歌っているんじゃないかと。
橋本:うんうん。
―そんな中「オンゴール」は「20年前」というフレーズがあるのでバンド結成前の話だと思うんですけど、これは誰をイメージして作られたんですか?
橋本:俺の地元はすごい田舎で音楽が流行っていないっていうか、そもそも興味がある人が周りにいなくて。俺が友達に「この曲いいよ」とか教えてあげていたんですけど、そういうのも教えてあげる時点で、もう5、6年前の曲なんですよね。それを今も懐かしいと思って聴いたりするんですけど、「これって20年前かよ、ビックリするな」と思って。いつかこの曲たちもそうなったらなって。十代の子が誰かに教えて、大人になって「あ、この曲ってこんなに前のものなんだ」みたいなことが起こったらいいな、と考えて書きました。
―ラストを飾る「BOYSISM」はどうですか?
橋本:それこそ、さっきの話に出た打ち上げが絡んでいて。みんなは今も現役でお酒を飲み続けてるけど、俺は割と帰ることが多いんです。歌詞的には「時には無理しよう」って自分への鼓舞みたいな感じですね。ぶっちゃけテキーラとか飲みたくないんじゃないですか。
―酔うためのお酒って感じですからね。
橋本:「今まであんなに無茶してきたから、この1杯ぐらいは頑張ろう」っていう部分もあります(笑)。
―つまり、当時のワンシーンを切り取ったような歌詞なんですね。
橋本:今思えばって感じですけどね。書いてる時にその一瞬を考えてるかっていうと、そうでもなくて。俺も自分で曲を聴いた後に、リスナーの一人になるっていうか。「あの時のこんな感じと重なるな」みたいな発見がいっぱいあります。
―僕はてっきり「始発電車を待つ 黄金色を車窓が切り取って」からの「輝きの楽団」というのは、ハルカミライをメタ的に表していると思いました。
橋本:そういう解釈もできます。よく始発でみんなと渋谷から帰ることもあったんで、そんな懐かしい日々のことを歌にしていますね。
―改めて今作は周年に相応しいコンセプチュアルな1枚で、僕は橋本さんが描いた人に会ったことはないけど、自分の生きた世界の中で出会った人達が見えたりして、良い作品だなと思いました。
橋本:その感じで聴いてくれたらすごい嬉しいっすね!
―前作『ニューマニア』の時に「自分しか分からない歌詞は減ったんじゃないか」ということを言ってましたよね。だけど、今作は良い意味で私的な部分が込められた作品に感じました。
橋本:「みんなに分かる歌詞を書こうとしてしまっている」という、新しい呪いにかかったなと『ニューマニア』の時に思ったんですよ。
―改めて演奏やアレンジでこだわったポイントはどこでしょう?
関:僕は音作りですね。「オンゴール」って今までになかった感じなんですよ。詳しく言うとギターの音が全然歪んでない。どういう音作りをしようかって考えた時に、最初は結構ギャンギャンに歪んだ音を想像していたんですけど、試しにセミアコで録ったら、すごくしっくりきたのが印象に残っていますね。
小松:「オンゴール」で言うと「これでよかった」というシンガロングの部分あるんですけど、その前のドラムのフレーズがめちゃめちゃハードコアみたいだなって思いました。もう1つは「みんなにもよろしく」の2Aでドコドコドコ!って鳴らしまくるパートがあるんですけど。そのフレーズを持っていった時、最初はみんな「なにこれ!?」みたいな反応だったんですよ。でも、結果それを採用してもらって。自分的にはこんなフレーズを叩く時が来るんだな、と思いましたね。
須藤:自分の楽器で言うと「Symbol 2」の拍子が変わった後に、ベースのスラップを入れたのはオモロいなと思いましたね。
―ここで過去の作品も振り返りたいんですけど、「symbol」って歌詞の世界観がめちゃくちゃ綺麗ですよね。
橋本:そうっすね。あの時は汚れていなかったというか、人に対しての毒みたいなもんがなかったんですよ。でも今はいろいろ経験して、どっちも書けるようになって。やっぱり物事は裏がないと表を信じられないので、昔よりはちゃんと裏付けとか反骨心とか、そういうものもちゃんと描くようにしています。
―例え話ですけど、ステージの規模が大きくなればなるほど、スポットライトの光量が強くなりますよね。眩いライトを浴びるということは、後ろの影が伸びていくっていうわけで。10年の時を経て、今のハルカミライは影の部分も歌った上で、光の部分も歌ってる印象なんですよ。
橋本:すごくいいですね、その表現。
―「symbol」の時は、光の部分を真っ直ぐに書いていましたよね。
橋本:後ろの影は見えてなかったですね。自分のことだけで、前に進むだけで精一杯でした。
―当時、橋本さんが楽曲で訴えたかったメッセージって、何だったんでしょう?
橋本:特になかったんですよね。訴えたいことはないけど、なんとなくこんな感じだろうみたいな。最初はそうだったんですけど、いろいろな先輩のバンドを見たりするうちに、だんだんと分かるようになってきた感じです。
―2ndシングル「それいけステアーズ」から、歌詞が変わっていった気がするんですよね。
橋本:あ、そうですね。自分の中で「簡単にこの言葉は使わないぞ!」みたいなルールがいろいろと出来ていって。1つの単語に対して「これは合ってるのか」とすごく考えるようになったんですよね。「夜」と「真夜中」と「深夜」を使い分けるみたいな。どれが俺にとって一番いいんだ、みたいなのをこだわるようになりましたね。
―結成初期の頃は「バンドというのは遊ぶ場所の1つという認識だった」とおっしゃっていたんですけど、ギアが変わったのはどの辺りなんですか?
須藤:マイヘア(My Hair is Bad)と出会った時ぐらいだから……事務所(THE NINTH APOLLO)に入ってからですね。ライブが戦う場所に変わったんですよ。それまでは適当というか、ちょっとぐらいのバチバチした感じはあったけど、そこまで「戦うぞ」みたいなのではなかった。
橋本:22、3歳の時に変わったよね。
―シーンの中では、どういう存在だったんですか。
橋本:当時はなんでもなかったと思うんですよ(笑)。それこそ「打ち上げが面白いから一緒にライブしようぜ」とか、同世代の友達はそういうのが多かったですね。ライブで「こいつらやべえ」みたいな感じで花開いてはなかったっす。THE NINTH APOLLOに出会うまでは全然でした。俺の中で大きかったのは、2019年にSiMが主催しているフェス『DEAD POP FESTiVAL』に呼んでもらえて、しかも出番をトリ前にしてくれたんです。出演するバンドマンを含め、いろんな人が俺らのことを見てくれて、そこからツアーに呼んでくれる人がガラッと変わりましたね。あれは、俺の中ではビックリした出来事でした。
―橋本さん以外の3人は、どこがターニングポイントだと思いますか。
小松:2019年にメジャーから初めてCD(『永遠の花』)を出した時ですね。周りからの反応が結構あって、意外な人からも連絡が来たりしたのがターニングポイントかなと思います。同時期に、ドラムの先輩と一緒にスタジオ練習に入ることが何回かあって。「あ、こういうことを考えて叩いてるんだ」みたいなのも、その辺で発見したんです。それまではとにかく強く叩くことしか考えてなかったんで、ドラムとしても1つの大きな分岐点になりましたね。
―その先輩っていうのは?
小松:1人はカルナロッタの逸見一磨さん。「ハイアットは打つんだ」と言われて、打つように叩くことを学びました。もう一人はコールスローの蓮沼佑太郎さん。「力はなるべく抜いて、当たる時にスナップでやるのが大事なんだ」と教えてくれました。2人のおかげで、変わった気がしますね。
関:僕は、コロナ禍でギターをちゃんと弾くことを覚えたんですよ。今まではライブでドカンとやるとか、インパクトを残すパフォーマンスを意識することが多かったんですけど、コロナ禍でライブが出来なくなり、ちゃんと練習するようになって。自分なりに録音して弾いてみたりして、向き合い方が変わったんです。今思えば、自分にとってはすごくいい期間でしたね。
―その練習の成果を最初に試せた曲は?
関:『ニューマニア』ですね。コロナ明けで出した2作目なんですけど、俊さんの考えるコードがめちゃくちゃ難しくて。どの音を鳴らしてどの音鳴らさないとか、名前が分からない難しいコードとかに、自分なりにコード名をつけてみるとか。コードに対しての理解も深まりました。
須藤:俺も大地と同じくコロナの時期がターニングポイントなんですけど、それは第二次で。第一次は前のギターが抜けた時ですね。それまではそいつがギターのフレーズをほぼ考えていたんです。でも抜けた後に、俺がギターを考えるようになって。そこでギターの理解が俺の中で1つ上がったんですよね。「あ、コードってこれか。なるほどCとGか」みたいな。
―あ、そこから始めたんですね。
須藤:あくまで付け焼き刃じゃないですか? 代わりにやる奴がいないから俺がやってるだけっていう。コロナに入ってから楽曲としての成長を望んだ時に、1回目のターニングポイントと同じような気持ちになったんですよ。これは俺がやらないと駄目だな、みたいな。あの時は俺しかいなかったから、無理やりやっていたんですけど、コロナになってコードに興味を持ったり「ここはミュートの方がフレーズが見えていいな」と引き算のやり方も知ったり、エンジニアさんからもアドバイスをもらったりして。それがしっかり具現化できたのが『ニューマニア』でした。1作前の『THE BAND STAR』はその頭角というかジャブ。そこでジャブを打ち始めて『ニューマニア』でドンとやって、それをさらに引き算したのが『Symbol 2』ですね。
―関さんと須藤さん的には、ここ2年で大きな変化があったわけですね。
須藤:前にいたギターが抜けた時も大きかったけど、コロナ禍でもっとデカい波で来た!みたいな。それは自分から望んでいた変化なのえ、にいい状況に持って行けたなと思います。
―音楽以外のエピソードも聞いてみたいんですけど、これまでを振り返って印象に残っている出来事はありますか。
小松:大地が加入した日のことは強く覚えてます。バイト終わりに電話が来て「鳥貴族にいるから来て」と呼ばれて行ったら、俺以外の3人で飲んでいて。「バンドに入れようと思うんだけど」って。それで俺も飲むことになり「一番好きなバンド誰?」「My Hair is Badです」「おお、趣味近いね!」とか「お酒は好き?」「ビールだったら無限に飲めます!」みたいな会話をしましたね。すごいやる気満々で「すぐにでも八王子に引っ越します」みたいな感じで、あの時のことはめっちゃ覚えていますね。
須藤:俺、2年ぐらい小松と一緒に住んでいたんですけど、家でめちゃめちゃ大パーティをした時があって。ここ4人とさっき言ったカルナロッタという先輩とか、マネージャーも含めて、本当に仲のいい人達だけで派手に朝まで盛り上がったんですよ。それで目を覚まして部屋を見渡したら……この世で一番汚い光景が広がってたんです。
一同 (笑)。
須藤:「この世で一番汚ねえ場所、ここなんじゃね?」みたいな。汚いってゲロとかそういうのじゃなくて、成人男性8人くらいが全力で飲んで騒いだ後の地獄絵図。しかも、それを俺一人で片付けるっていう。普通にソファーの上に生のケーキとか置いてあったんですよ。
関:その光景が俺も一番かもしれないっす。
―まあ……捉えようによってはすごくいいお話。
須藤:そうっすね(笑)。
―なんですが、もうちょっとエモいやつをもらってもいいっすか。せっかくの振り返りなので(笑)。
一同:アハハハ!
小松:俺がバンドに入る前、ライブハウスで飲むことが多々あって。最近の学はあんまり酒を飲まないんですけど、当時は結構ブイブイ言わしてて。打ち上げ終盤の朝5時ぐらいに、みんな割とグロッキーで「もう飲めません」みたいな状況の中、テキーラの瓶をドン!って机の上に置いて「まだ飲むっしょ」と言ってました(笑)。
須藤:やっぱり打ち上げの話じゃん!
橋本:そういう時しか遊ばないんですよ。普段集まって「買い物に行こうぜ」とか、そういうのをやらないんで、思い出がほぼそうなっちゃうっすね。でも、人生で1回だけ小松とプライベートで遊んだことがあって。
―1回ですか!?
須藤:4人ではあるんですけど、二人でっていうのがね。
橋本:「映画を観に行こうぜ!」と言って『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったんですよ。
小松:奢ってくれたんだよね。
橋本:その時、体をデカくするために「太ろうキャンペーン」をしてて、チキンとポテトとポップコーンのでかいセットを両手に持ってね。あれが後にも先にもない、1度きりの……。
―先にはないけど、後にはあるかもしれないですよ(笑)。
小松:10年に1回ぐらいね。
須藤:そういえば、先輩の武道館公演を4人で観に行ったことがあって。ライブが終わった後に「めっちゃすごかったな」みたいなことも言ったけど、「俺らにもできそうだな」って話もしたんですよ。そしたら本当に実現することになって。
―それが2月1日に開催する日本武道館単独公演『ヨーロー劇場 - futures -』ですね。今日が1月中旬ですが、どんなステージを考えていますか。
須藤:まだセトリが決まっていないですけど、全アルバムの中から、何らかの曲はやりたいと思ってて。今までついてきてくれたお客さんたちが、それぞれに馴染みがあるようなセクションを作っていこうと考えています。「初期の頃にこの繋ぎをやってたな」と昔からのお客さんが喜んでくれたり、中期で言うとコロナ前にやっていた往年の繋ぎもあるので、そこら辺によく来てた人達も思い出せるようなこととか。最近やってるような新曲たちの繋ぎで、誰も知らないセクションをもう1箇所ぐらい作って。大きくいえば、その4つで曲を組めたらいいかなと思ってます。
―これまでライブを観てきたお客さんの記憶がフラッシュバックするような装置も起きつつ、最新のハルカミライも魅せていこうと。
須藤:そうですね。あと最初に披露する5、6曲って、ここ10年で基本的にほぼ変えてないので、そこだけは古参も真ん中の人も新規の人もみんなが知ってるんですよ。「ハルカミライのライブが始まったな」と思ってもらって、そこからは各セクションだったり曲だったりで思い出を振り返ってもらいながら、ライブを観てもらいたいと思ってます。
橋本:気張り過ぎずというか、固くなり過ぎないようにしたいです。全部格好つけるみたいなMCとか振る舞いもしたくないなって思うので、抜くところは抜いて普段通りの俺たちもちゃんと出しつつ、決めるとこ決めるぞみたいな気持ちはあります。
―そして3月19日には幕張メッセにて『ツタロックフェス2023 supported by Tポイント』の出演も決まっています。
橋本:お姉ちゃんがTSUTAYAで働いていたんですよ。めっちゃ田舎のTSUTAYAなんですけど「ハルカミライのコーナーを作ってもらったよ」みたいことを教えてくれたこともあって。昔からお世話になっているので、お姉ちゃんを介して嬉しいご縁だなと思います。
小松:僕もTSUTAYAの話になるんですけど、12月にTポイントカードを更新したんですよ。そしたら1カ月後に最寄りのTSUTAYAが潰れちゃって(笑)。ちょっと、そのモヤモヤした気持ちを払拭したいと思います!
須藤:あんまり、そういうこと言わないで(笑)。
関:11年目を迎えてのライブなので、進化したプレイを見せていきたいと思います。
須藤:事務所に入る前、TSUTAYAに100円で若手アーティストが自分たちのCDを置ける機会があって、俺らもやらせてもらったことがあって。その時に「これがうまくいけば、ツタロックに出れるんじゃね?」と言って夢みたいなこと話してたんですよ。今考えれば、それで出るわけないですけど(笑)。それを思い出したっすね。幕張も武道館も過去に出たことはあるんですよ。やっぱり、緊張の有無はどのイベント出るかだなって。全然緊張しない幕張もあったりとかして。今回は昔のいろんな思い出とか、担当さんとのこともあるんで、個人的には4人でエモくライブしたいなと思ってます。
<リリース情報>
ハルカミライ
『Symbol 2』
発売中
初回限定盤 2CD+ブックレット2冊 ¥4400(税込)
通常盤 CDのみ ¥1700(税込)
=収録内容=
CD1:新録曲(全5曲)
1. Symbol 2
2. みんなにもよろしく
3. 満・地球の出
4. オンゴール
5. BOYSISM
CD2:再録曲(全8曲)※初回限定盤のみ収録 ※配信なし
「How was your ten years?」
1. ハローグッバイ
2. 燦拍子
3. 遥
4. シクリッドと秘密
5. 風に吹かれて
6. city
7. 革命前夜
8. unconditional
<ライブ情報>
「ヨーロー劇場 - futures -」
2023年2月1日(水)東京・日本武道館
OPEN 17:30 / START 18:30
全席指定 ¥7777
THANK YOU SOLD OUT!
「ツタロックフェス2023 supported by Tポイント」
2023年3月19日(日)幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
出演者 ※50音順
[Alexandros] / 神はサイコロを振らない / go!go!vanillas / Saucy Dog / This is LAST / tonun / ねぐせ。 / ハルカミライ / 羊文学 / 04 Limited Sazabys / マルシィ / Mr.ふぉるて …and more!!
https://eplus.jp/tsutarockfes/
チケット価格:11000円(税込)
ツタロックフェス イベント公式プレイリスト:https://bit.ly/3BU3nkM
問い合わせ:https://cccmusiclab.com/tsutarock2023
さらに2月1日に開催する日本武道館単独公演『ヨーロー劇場 - futures -』への想い、「インディーズ時代から憧れの場所だった」と話す3月19日に出演する『ツタロックフェス』への心境を聞いた。
関連記事:ハルカミライ出演「ツタロックフェス 2023」、3月19日に幕張メッセ国際展示場にて開催
―結成10周年を迎えられた心境はどうですか?
橋本学:好きな服を買えるようになって嬉しいな、という感じっすかね(笑)。
―現実的!
小松謙太:ちょっと途中の記憶がないんですけど、早かった気がしてます(笑)。
―途中の記憶がない!?
関大地:僕は加入して7年目ですけど、そんなにいれたんだっていう嬉しさがあります。
―ちょっと! みんなあっさりし過ぎですよ(笑)。須藤さんは?
須藤俊:11年目からは何をしようかなっていう感じですかね? 10年間バンドをやる方法は分かったので、後輩達に教えてあげようって思いました(笑)。
―10年間続ける方法って、言語化できるんですか?
須藤:できるっすね! 打ち上げをめっちゃして、そこで酒をめっちゃ飲む!
ー「それかい!」ってツッコミが聞こえてきそうですけど、実はめちゃくちゃ大事ですよね。
須藤:大事ですよ。それがないバンドって仲が悪いっすよ、やっぱり。俺たちはそれで助かってる部分が結構あって。ステージだけじゃなくて打ち上げも全力型だったんで、ライブでちょっとギスっとしても打ち上げが楽しかったら、次のライブも呼んでもらえるので、続ける秘訣の40%くらいは占めてると思います。
―そんなハルカミライは、去年12月に10周年記念EPをリリースされました。
タイトルを『Symbol 2』にした理由はなんですか?
須藤:インディーズレーベルに入る前、4人だけで最後に作ったデモが1stシングルの『symbol』という作品で、大地が入った時に出したんですね。それを節目に出したのもあり、今回10周年を迎えたこともあり、新たな印を残そうかなっていうので『Symbol 2』にしました。結構ワガママに作ったんですよね。売れるかどうかを気にせず、大人のアドバイスも聞かずに自由に作らせてもらいました。
―EPを聴かせていただいて、どの曲もサウンドの展開がドラマチックだったのと、歌詞はブルージーな感じがしました。これまでの歩みだったり、出会った人や別れた人だったり、そういう経験を経て前に進んでいく気概を感じて。
橋本:その哀愁感とか、ノスタルジーな感じが俺もすごく好きで。俺の通ってきた音楽とか、好みが詰まってるEPなんですよね。「こっちの方がいいかな? あっちの方がいいかな?」みたいな選択で悩んだところもあるけど、それ以上に「なんとなく、これがいいな」みたいな直感に頼りました。自分たちの過去もしっかり詰まってるし、とても満足してます。
―表題曲の「Symbol 2」はかつての少年だった自分に、「みんなにもよろしく」は離れてしまった昔の仲間とか別れたメンバーに歌っていて。「満・地球の出」は幼馴染や当時一緒にいた先輩との思い出を振り返り、今ステージで出会えた人達に対しての思いを歌っているんじゃないかと。
橋本:うんうん。
―そんな中「オンゴール」は「20年前」というフレーズがあるのでバンド結成前の話だと思うんですけど、これは誰をイメージして作られたんですか?
橋本:俺の地元はすごい田舎で音楽が流行っていないっていうか、そもそも興味がある人が周りにいなくて。俺が友達に「この曲いいよ」とか教えてあげていたんですけど、そういうのも教えてあげる時点で、もう5、6年前の曲なんですよね。それを今も懐かしいと思って聴いたりするんですけど、「これって20年前かよ、ビックリするな」と思って。いつかこの曲たちもそうなったらなって。十代の子が誰かに教えて、大人になって「あ、この曲ってこんなに前のものなんだ」みたいなことが起こったらいいな、と考えて書きました。
―ラストを飾る「BOYSISM」はどうですか?
橋本:それこそ、さっきの話に出た打ち上げが絡んでいて。みんなは今も現役でお酒を飲み続けてるけど、俺は割と帰ることが多いんです。歌詞的には「時には無理しよう」って自分への鼓舞みたいな感じですね。ぶっちゃけテキーラとか飲みたくないんじゃないですか。
―酔うためのお酒って感じですからね。
橋本:「今まであんなに無茶してきたから、この1杯ぐらいは頑張ろう」っていう部分もあります(笑)。
―つまり、当時のワンシーンを切り取ったような歌詞なんですね。
橋本:今思えばって感じですけどね。書いてる時にその一瞬を考えてるかっていうと、そうでもなくて。俺も自分で曲を聴いた後に、リスナーの一人になるっていうか。「あの時のこんな感じと重なるな」みたいな発見がいっぱいあります。
―僕はてっきり「始発電車を待つ 黄金色を車窓が切り取って」からの「輝きの楽団」というのは、ハルカミライをメタ的に表していると思いました。
橋本:そういう解釈もできます。よく始発でみんなと渋谷から帰ることもあったんで、そんな懐かしい日々のことを歌にしていますね。
―改めて今作は周年に相応しいコンセプチュアルな1枚で、僕は橋本さんが描いた人に会ったことはないけど、自分の生きた世界の中で出会った人達が見えたりして、良い作品だなと思いました。
橋本:その感じで聴いてくれたらすごい嬉しいっすね!
―前作『ニューマニア』の時に「自分しか分からない歌詞は減ったんじゃないか」ということを言ってましたよね。だけど、今作は良い意味で私的な部分が込められた作品に感じました。
橋本:「みんなに分かる歌詞を書こうとしてしまっている」という、新しい呪いにかかったなと『ニューマニア』の時に思ったんですよ。
みんなに分かるような歌詞を書けるようになったと同時に、それって”みんなに分かるように書こう”という呪いにかかってるんじゃないですか? 今回は誰のアドバイスも聞かずっていうのがテーマだったので、もういいやと思って。また立ち返れたっていう感じですね。
―改めて演奏やアレンジでこだわったポイントはどこでしょう?
関:僕は音作りですね。「オンゴール」って今までになかった感じなんですよ。詳しく言うとギターの音が全然歪んでない。どういう音作りをしようかって考えた時に、最初は結構ギャンギャンに歪んだ音を想像していたんですけど、試しにセミアコで録ったら、すごくしっくりきたのが印象に残っていますね。
小松:「オンゴール」で言うと「これでよかった」というシンガロングの部分あるんですけど、その前のドラムのフレーズがめちゃめちゃハードコアみたいだなって思いました。もう1つは「みんなにもよろしく」の2Aでドコドコドコ!って鳴らしまくるパートがあるんですけど。そのフレーズを持っていった時、最初はみんな「なにこれ!?」みたいな反応だったんですよ。でも、結果それを採用してもらって。自分的にはこんなフレーズを叩く時が来るんだな、と思いましたね。
須藤:自分の楽器で言うと「Symbol 2」の拍子が変わった後に、ベースのスラップを入れたのはオモロいなと思いましたね。
その裏のギターも結構好きです。とにかくギターが好きなんですよ。「満・地球の出」のAメロのギターもお気に入りですね。
―ここで過去の作品も振り返りたいんですけど、「symbol」って歌詞の世界観がめちゃくちゃ綺麗ですよね。
橋本:そうっすね。あの時は汚れていなかったというか、人に対しての毒みたいなもんがなかったんですよ。でも今はいろいろ経験して、どっちも書けるようになって。やっぱり物事は裏がないと表を信じられないので、昔よりはちゃんと裏付けとか反骨心とか、そういうものもちゃんと描くようにしています。
―例え話ですけど、ステージの規模が大きくなればなるほど、スポットライトの光量が強くなりますよね。眩いライトを浴びるということは、後ろの影が伸びていくっていうわけで。10年の時を経て、今のハルカミライは影の部分も歌った上で、光の部分も歌ってる印象なんですよ。
橋本:すごくいいですね、その表現。
―「symbol」の時は、光の部分を真っ直ぐに書いていましたよね。
橋本:後ろの影は見えてなかったですね。自分のことだけで、前に進むだけで精一杯でした。
―当時、橋本さんが楽曲で訴えたかったメッセージって、何だったんでしょう?
橋本:特になかったんですよね。訴えたいことはないけど、なんとなくこんな感じだろうみたいな。最初はそうだったんですけど、いろいろな先輩のバンドを見たりするうちに、だんだんと分かるようになってきた感じです。
―2ndシングル「それいけステアーズ」から、歌詞が変わっていった気がするんですよね。
橋本:あ、そうですね。自分の中で「簡単にこの言葉は使わないぞ!」みたいなルールがいろいろと出来ていって。1つの単語に対して「これは合ってるのか」とすごく考えるようになったんですよね。「夜」と「真夜中」と「深夜」を使い分けるみたいな。どれが俺にとって一番いいんだ、みたいなのをこだわるようになりましたね。
―結成初期の頃は「バンドというのは遊ぶ場所の1つという認識だった」とおっしゃっていたんですけど、ギアが変わったのはどの辺りなんですか?
須藤:マイヘア(My Hair is Bad)と出会った時ぐらいだから……事務所(THE NINTH APOLLO)に入ってからですね。ライブが戦う場所に変わったんですよ。それまでは適当というか、ちょっとぐらいのバチバチした感じはあったけど、そこまで「戦うぞ」みたいなのではなかった。
橋本:22、3歳の時に変わったよね。
―シーンの中では、どういう存在だったんですか。
橋本:当時はなんでもなかったと思うんですよ(笑)。それこそ「打ち上げが面白いから一緒にライブしようぜ」とか、同世代の友達はそういうのが多かったですね。ライブで「こいつらやべえ」みたいな感じで花開いてはなかったっす。THE NINTH APOLLOに出会うまでは全然でした。俺の中で大きかったのは、2019年にSiMが主催しているフェス『DEAD POP FESTiVAL』に呼んでもらえて、しかも出番をトリ前にしてくれたんです。出演するバンドマンを含め、いろんな人が俺らのことを見てくれて、そこからツアーに呼んでくれる人がガラッと変わりましたね。あれは、俺の中ではビックリした出来事でした。
―橋本さん以外の3人は、どこがターニングポイントだと思いますか。
小松:2019年にメジャーから初めてCD(『永遠の花』)を出した時ですね。周りからの反応が結構あって、意外な人からも連絡が来たりしたのがターニングポイントかなと思います。同時期に、ドラムの先輩と一緒にスタジオ練習に入ることが何回かあって。「あ、こういうことを考えて叩いてるんだ」みたいなのも、その辺で発見したんです。それまではとにかく強く叩くことしか考えてなかったんで、ドラムとしても1つの大きな分岐点になりましたね。
―その先輩っていうのは?
小松:1人はカルナロッタの逸見一磨さん。「ハイアットは打つんだ」と言われて、打つように叩くことを学びました。もう一人はコールスローの蓮沼佑太郎さん。「力はなるべく抜いて、当たる時にスナップでやるのが大事なんだ」と教えてくれました。2人のおかげで、変わった気がしますね。
関:僕は、コロナ禍でギターをちゃんと弾くことを覚えたんですよ。今まではライブでドカンとやるとか、インパクトを残すパフォーマンスを意識することが多かったんですけど、コロナ禍でライブが出来なくなり、ちゃんと練習するようになって。自分なりに録音して弾いてみたりして、向き合い方が変わったんです。今思えば、自分にとってはすごくいい期間でしたね。
―その練習の成果を最初に試せた曲は?
関:『ニューマニア』ですね。コロナ明けで出した2作目なんですけど、俊さんの考えるコードがめちゃくちゃ難しくて。どの音を鳴らしてどの音鳴らさないとか、名前が分からない難しいコードとかに、自分なりにコード名をつけてみるとか。コードに対しての理解も深まりました。
須藤:俺も大地と同じくコロナの時期がターニングポイントなんですけど、それは第二次で。第一次は前のギターが抜けた時ですね。それまではそいつがギターのフレーズをほぼ考えていたんです。でも抜けた後に、俺がギターを考えるようになって。そこでギターの理解が俺の中で1つ上がったんですよね。「あ、コードってこれか。なるほどCとGか」みたいな。
―あ、そこから始めたんですね。
須藤:あくまで付け焼き刃じゃないですか? 代わりにやる奴がいないから俺がやってるだけっていう。コロナに入ってから楽曲としての成長を望んだ時に、1回目のターニングポイントと同じような気持ちになったんですよ。これは俺がやらないと駄目だな、みたいな。あの時は俺しかいなかったから、無理やりやっていたんですけど、コロナになってコードに興味を持ったり「ここはミュートの方がフレーズが見えていいな」と引き算のやり方も知ったり、エンジニアさんからもアドバイスをもらったりして。それがしっかり具現化できたのが『ニューマニア』でした。1作前の『THE BAND STAR』はその頭角というかジャブ。そこでジャブを打ち始めて『ニューマニア』でドンとやって、それをさらに引き算したのが『Symbol 2』ですね。
―関さんと須藤さん的には、ここ2年で大きな変化があったわけですね。
須藤:前にいたギターが抜けた時も大きかったけど、コロナ禍でもっとデカい波で来た!みたいな。それは自分から望んでいた変化なのえ、にいい状況に持って行けたなと思います。
―音楽以外のエピソードも聞いてみたいんですけど、これまでを振り返って印象に残っている出来事はありますか。
小松:大地が加入した日のことは強く覚えてます。バイト終わりに電話が来て「鳥貴族にいるから来て」と呼ばれて行ったら、俺以外の3人で飲んでいて。「バンドに入れようと思うんだけど」って。それで俺も飲むことになり「一番好きなバンド誰?」「My Hair is Badです」「おお、趣味近いね!」とか「お酒は好き?」「ビールだったら無限に飲めます!」みたいな会話をしましたね。すごいやる気満々で「すぐにでも八王子に引っ越します」みたいな感じで、あの時のことはめっちゃ覚えていますね。
須藤:俺、2年ぐらい小松と一緒に住んでいたんですけど、家でめちゃめちゃ大パーティをした時があって。ここ4人とさっき言ったカルナロッタという先輩とか、マネージャーも含めて、本当に仲のいい人達だけで派手に朝まで盛り上がったんですよ。それで目を覚まして部屋を見渡したら……この世で一番汚い光景が広がってたんです。
一同 (笑)。
須藤:「この世で一番汚ねえ場所、ここなんじゃね?」みたいな。汚いってゲロとかそういうのじゃなくて、成人男性8人くらいが全力で飲んで騒いだ後の地獄絵図。しかも、それを俺一人で片付けるっていう。普通にソファーの上に生のケーキとか置いてあったんですよ。
関:その光景が俺も一番かもしれないっす。
―まあ……捉えようによってはすごくいいお話。
須藤:そうっすね(笑)。
―なんですが、もうちょっとエモいやつをもらってもいいっすか。せっかくの振り返りなので(笑)。
一同:アハハハ!
小松:俺がバンドに入る前、ライブハウスで飲むことが多々あって。最近の学はあんまり酒を飲まないんですけど、当時は結構ブイブイ言わしてて。打ち上げ終盤の朝5時ぐらいに、みんな割とグロッキーで「もう飲めません」みたいな状況の中、テキーラの瓶をドン!って机の上に置いて「まだ飲むっしょ」と言ってました(笑)。
須藤:やっぱり打ち上げの話じゃん!
橋本:そういう時しか遊ばないんですよ。普段集まって「買い物に行こうぜ」とか、そういうのをやらないんで、思い出がほぼそうなっちゃうっすね。でも、人生で1回だけ小松とプライベートで遊んだことがあって。
―1回ですか!?
須藤:4人ではあるんですけど、二人でっていうのがね。
橋本:「映画を観に行こうぜ!」と言って『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったんですよ。
小松:奢ってくれたんだよね。
橋本:その時、体をデカくするために「太ろうキャンペーン」をしてて、チキンとポテトとポップコーンのでかいセットを両手に持ってね。あれが後にも先にもない、1度きりの……。
―先にはないけど、後にはあるかもしれないですよ(笑)。
小松:10年に1回ぐらいね。
須藤:そういえば、先輩の武道館公演を4人で観に行ったことがあって。ライブが終わった後に「めっちゃすごかったな」みたいなことも言ったけど、「俺らにもできそうだな」って話もしたんですよ。そしたら本当に実現することになって。
―それが2月1日に開催する日本武道館単独公演『ヨーロー劇場 - futures -』ですね。今日が1月中旬ですが、どんなステージを考えていますか。
須藤:まだセトリが決まっていないですけど、全アルバムの中から、何らかの曲はやりたいと思ってて。今までついてきてくれたお客さんたちが、それぞれに馴染みがあるようなセクションを作っていこうと考えています。「初期の頃にこの繋ぎをやってたな」と昔からのお客さんが喜んでくれたり、中期で言うとコロナ前にやっていた往年の繋ぎもあるので、そこら辺によく来てた人達も思い出せるようなこととか。最近やってるような新曲たちの繋ぎで、誰も知らないセクションをもう1箇所ぐらい作って。大きくいえば、その4つで曲を組めたらいいかなと思ってます。
―これまでライブを観てきたお客さんの記憶がフラッシュバックするような装置も起きつつ、最新のハルカミライも魅せていこうと。
須藤:そうですね。あと最初に披露する5、6曲って、ここ10年で基本的にほぼ変えてないので、そこだけは古参も真ん中の人も新規の人もみんなが知ってるんですよ。「ハルカミライのライブが始まったな」と思ってもらって、そこからは各セクションだったり曲だったりで思い出を振り返ってもらいながら、ライブを観てもらいたいと思ってます。
橋本:気張り過ぎずというか、固くなり過ぎないようにしたいです。全部格好つけるみたいなMCとか振る舞いもしたくないなって思うので、抜くところは抜いて普段通りの俺たちもちゃんと出しつつ、決めるとこ決めるぞみたいな気持ちはあります。
―そして3月19日には幕張メッセにて『ツタロックフェス2023 supported by Tポイント』の出演も決まっています。
橋本:お姉ちゃんがTSUTAYAで働いていたんですよ。めっちゃ田舎のTSUTAYAなんですけど「ハルカミライのコーナーを作ってもらったよ」みたいことを教えてくれたこともあって。昔からお世話になっているので、お姉ちゃんを介して嬉しいご縁だなと思います。
小松:僕もTSUTAYAの話になるんですけど、12月にTポイントカードを更新したんですよ。そしたら1カ月後に最寄りのTSUTAYAが潰れちゃって(笑)。ちょっと、そのモヤモヤした気持ちを払拭したいと思います!
須藤:あんまり、そういうこと言わないで(笑)。
関:11年目を迎えてのライブなので、進化したプレイを見せていきたいと思います。
須藤:事務所に入る前、TSUTAYAに100円で若手アーティストが自分たちのCDを置ける機会があって、俺らもやらせてもらったことがあって。その時に「これがうまくいけば、ツタロックに出れるんじゃね?」と言って夢みたいなこと話してたんですよ。今考えれば、それで出るわけないですけど(笑)。それを思い出したっすね。幕張も武道館も過去に出たことはあるんですよ。やっぱり、緊張の有無はどのイベント出るかだなって。全然緊張しない幕張もあったりとかして。今回は昔のいろんな思い出とか、担当さんとのこともあるんで、個人的には4人でエモくライブしたいなと思ってます。
<リリース情報>
ハルカミライ
『Symbol 2』
発売中
初回限定盤 2CD+ブックレット2冊 ¥4400(税込)
通常盤 CDのみ ¥1700(税込)
=収録内容=
CD1:新録曲(全5曲)
1. Symbol 2
2. みんなにもよろしく
3. 満・地球の出
4. オンゴール
5. BOYSISM
CD2:再録曲(全8曲)※初回限定盤のみ収録 ※配信なし
「How was your ten years?」
1. ハローグッバイ
2. 燦拍子
3. 遥
4. シクリッドと秘密
5. 風に吹かれて
6. city
7. 革命前夜
8. unconditional
<ライブ情報>
「ヨーロー劇場 - futures -」
2023年2月1日(水)東京・日本武道館
OPEN 17:30 / START 18:30
全席指定 ¥7777
THANK YOU SOLD OUT!
「ツタロックフェス2023 supported by Tポイント」
2023年3月19日(日)幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
出演者 ※50音順
[Alexandros] / 神はサイコロを振らない / go!go!vanillas / Saucy Dog / This is LAST / tonun / ねぐせ。 / ハルカミライ / 羊文学 / 04 Limited Sazabys / マルシィ / Mr.ふぉるて …and more!!
https://eplus.jp/tsutarockfes/
チケット価格:11000円(税込)
ツタロックフェス イベント公式プレイリスト:https://bit.ly/3BU3nkM
問い合わせ:https://cccmusiclab.com/tsutarock2023
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