ラップ界を代表する3人組、デ・ラ・ソウルのメンバーのひとり、デヴィッド"トゥルーゴイ・ザ・ダヴ" ジョリクール(DAVID "TRUGOY THE Dove" Jolicoeur)が、死去したことをローリングストーン誌が確認した。
「ステージに戻る準備はできているんだ。それが恋しいんだ。旅が好きなんだ。仲間と一緒にいるのが好きだし、それを取り戻したいんだ」。
デ・ラ・ソウルは、先週行われたグラミー賞のヒップホップ・トリビュート・パフォーマンスに出演したが、トゥルーゴイはメンバーの仲間たちとステージに上がらなかった。
今年初めにデ・ラ・ソウルは、2023年3月3日に彼らの初期アルバム6枚をストリーミング・サービスに解禁することを発表。2010年代後半にトミーボーイ・レコードと2年にわたる争奪戦を繰り広げていたが、2021年8月に原盤権を含む権利を手にした。
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デ・ラ・ソウルは、ポス、トゥルーゴイ、メイスの3人からなる2MC/1DJのヒップホップユニット。1989年に彼らの大傑作とも言われる『スリー・フィート・ハイ・アンド・ライジング』でデビュー。同世代のジャングル・ブラザーズ、ア・トライブ・コールド・クエストらとネイティブ・タン一派として活動し、ヒップホップニュースクール時代の幕開けとして知られている。当時のヒップホップの主流であった「ゴールドのチェーン」や「銃」などの世界観ではなく、ジャズ、ファンク、ディスコなど、様々なジャンルの音楽をサンプリングした等身大のサウンドで新たなムーヴメントを牽引した。日本でも人気を博し、2016年10月、ニュー・アルバム『アンド・ザ・アノニマス・ノーバディ』の発売を記念し、当時約3年ぶりにビルボードライブ東京にてデ・ラ・ソウル単独の来日公演を行った。
From Rolling Stone US.