【写真を見る】知的障害者に暴行を加えた極悪非道なレイプ犯
訴状によると、ヘッジファンドApollo Global Management社を創業した大富豪レオン・ブラック氏は、2002年にマンハッタンのアッパーイーストサイドにあるエプスタイン氏のタウンハウスで、当時16歳の少女をレイプした疑いがもたれている。
Wigdor法律事務所が申し立てた訴状には「骨が折れたかと思うほど強い力でブラック氏が被害者の手をつかんでも、彼女が決して逆らわないことがジェフリー・エプスタイン氏にはわかっていた」と書かれている。「被害者の精神発達は12歳程度で、『悪い子』は『大変なことになる』から言われたとおりにしろと脅されたため、被害者は言われた通りにした」。
ブラック氏の代理人は容疑を否認し、容疑は「完全なでっちあげ」で「一切裏付けがない」としている。
訴えによると、被害者と思われる女性は2001年、ワシントンDCのパーティで初めてエプスタイン氏と同僚のギレーヌ・マックスウェル氏に会った。彼女をパーティに連れて行った「エリザベス」というチアリーディング・ユースチームの女性コーチも、原告を虐待して「性的にかどかわした」疑いがもたれている。
パーティでマックスウェル氏は被害者女性に興味を示し、「ひときわきれいな青い瞳、金髪、完璧な髪をした美少女」で、まるで「お人形みたい」と言ったそうだ。「原告は当時知らなかったが、マックスウェル氏は脆弱な少女との絆を深め、エプスタイン氏と引き合わせるころには警戒が緩むようにと、綿密に練られた台本に沿って事を進めていただけだった」と訴状には記載されている。
被害者女性はその後パームビーチにあるエプスタイン氏の邸宅に飛行機で連れていかれ、マックスウェル氏の指示でエプスタイン氏にマッサージとオーラルセックスを施したという。その後も米領バージニア諸島やパームビーチなど様々な場所に「送り込まれ」、エプスタイン氏との性的行為に関わったという。
2002年にはニューヨーク市へ向かい、エプスタイン氏が所有するタウンハウスを訪れると、エプスタイン氏の「特別な友人」ブラック氏を紹介され、マッサージをするよう命じられたとそうだ。
「今日に至るまで、原告は月経期を迎えるたび、経血を目にしてはブラック氏から受けた暴力を思い起こし、しばしばパニック症状に襲われている」と訴訟には書かれている。
予備校の数学教師から裕福な金融家に転身したエプスタイン氏は、2019年に未成年者の性的人身売買容疑で逮捕され、同年夏に刑務所内で自殺とみられる形で死亡した。イギリスの名門一家の令嬢マックスウェル氏は2021年に児童性的人身売買で有罪判決を受け、現在は懲役20年の刑に服している。
ブラック氏はWigdor法律事務所を名誉毀損で訴えた過去がある。きっかけは2021年にロシア人モデルが起こした別の訴訟で、2002年にエプスタイン氏のタウンハウスでブラック氏からレイプされたと主張していた。ブラック氏は容疑を否認し、合意による性行為のあとロシア人女性から恐喝されたと主張した。ロシア人女性は名誉毀損で反訴したが、今年に入って棄却されている。
ローリングストーン誌のコメント取材要請に対し、ブラック氏の弁護人はこう答えた。「これは軽薄かつ非難に値する訴訟です。ブラック氏はこの人物に会ったこともありません。
ブラック氏は2021年、ニューヨークタイムズ紙からエプスタイン氏との親密な関係を報じられ、Apollo Global Management社のCEOを退任した。また2012年から2017年にかけてエプスタイン氏に数回にわたり総額1億5800万ドルを支払っていたことから、現在は上院金融委員会の調査を受けている。
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from Rolling Stone US