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ー「AmEN!」の客演にグラスジョーのダリルを呼んだのは、オリーにとってスゴく意味のあることだったんですね。
オリー:すごく特別なことなんだ。昔から、もし自分のバンドができたら、いつかダリルをゲスト・ボーカルに呼びたいと思ってたんだ。当時、グラスジョーはツアーでイギリスに来る予定があったんだけど、ダリルがクローン病で3回もキャンセルになってしまって。そのたびに僕は泣いたよ。今回、ダリルをゲストに呼んだことをママに伝えたんだけど、ママは当時僕がどれだけ動揺して泣いてたのかを覚えてたくらいだ。今のキッズがどれだけグラスジョーのことを知ってるのかわからないし、多くのバンドはシングルにはビッグネームをフィーチャーしたがるけど、僕は意味のあることをやりたかったし、自分自身もワクワクしたかった。大好きなバンドにオマージュを捧げることで、ノスタルジアを感じたかったし、トリビュートをしたかったんだ。でもその一方で、リル・ウジ・ヴァートのような新しいアーティストも入れたかった。リル・ウジ・ヴァートは僕にとっては新しいロックスターだからね。ファッションもロックスターだし、行動もロックスターだし、エネルギーも怒りもスワッグもあるロックスターなんだ。
ー実際、「AmEN!」という1曲の中に、ロックアンセムらしい素晴らしいフックも入っているし、ラップもあるし、デスコア、ポストハードコアもあって、本当にありとあらゆる要素が詰まっていますね。
オリー:ありがとう。制作でPaleduskのDAIDAIが手伝ってくれたことも大きくて、すごくインスピレーションをもらってるんだ。Paleduskもそうだけど、日本のアーティストって、ロックの曲を誰にも予想のつかないようなところに持っていって、リスナーをとらえて放さない、そういうエネルギーを持ってるよね。僕は「AmEN!」という曲を音楽のローラーコースターにしたかった。リスナーをワクワクさせたかったし、自分自身もワクワクしたかったんだ。2年前のブリング・ミー・ザ・ホライズンだったら、ポップな側面を追求することも大切だったろうけど、今はワクワクするものなら何だってやりたい感じなんだ。リスキーだと思うことや、これどうかなって思うことだって、やってしまいたい。だって、好きなことをやらなきゃ意味がないからね。

『POST HUMAN: NeX GEn』アートワーク
ー良いと思ったものは恐れずにやるモードになっているんですね。
オリー:例えば、今ではもう1stアルバム(『Count Your Blessings』)の曲はライブではやらないんだけど、僕はあのアルバムをリスペクトしてるし、あのアルバムを好きな人もリスペクトしてる。
日本で成功するアーティストになるのは、昔からの夢だった
ー音楽的には今はどの辺を追求していますか? 前にインタビューした時は、ハイパーポップ、フューチャーポップにハマっていて、メタルというジャンルの境界線から抜け出したいと話していましたよね。今後出す新曲についてはどのような方向性を考えていますか?
オリー:前に話した時は、ロック・ミュージックに幻滅してたんだよ。ロックは停滞してると思ったからね。ロック、メタルとはこういうものであり、ここからは動かない、そういうイメージがあったんだ。アルバム『amo』はそういう考えを反映した結果、伝統的なロック、メタルのアルバムとは違うものになったと思う。当時の僕はロックに対するネガティブなコメントをいろいろ残してるんだけど、僕たちはもっと先を見据えた新しいものを作りたかった。
同じように、僕のアパレル・ブランドであるDrop Dead Clothingにも新しいことが起こってる。4~5年前から、どういうキッズがDrop Deadを着てるのかわからなくなったんだけど、それが今はまたわかるようになったんだ。オルタナティブな人たちのコミュニティがあって、あらゆるジェンダーの人たちがいて、若いキッズから僕たち世代の人たちまでいろいろいる中、どういう人がDrop Deadキッズなのかがわかる。僕はファッションにしても、音楽にしても、みんなに求められてるものをやりたいし、それが今また楽しくなってきてる。
ーTikTokでも「Can You Feel My Heart」がバズりましたけど、今また若い世代が求めている感じがありますよね。オリー自身、何故TikTokでバズったのか、理由はわかりますか?
オリー:全くわからないよ。
ー最後に日本のみんなにメッセージを。
オリー:日本に行くのが待ちきれないよ。いつも言ってることだけど、日本は世界の中でも大好きな場所なんだ。今度共演するアーティストにもファンにも感謝を伝えたい。日本で成功するアーティストになるのは、昔からの夢だったんだ。以前よりも僕たちの音楽が日本のみんなに伝わってるかと思うと、感謝の気持ちしかないね。本当に純粋な気持ちで、日本で戻れることを楽しみにしてるし、待ちきれない。僕にとっては今年最高のハイライトになると思ってるよ。

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<INFORMATION>

「DArkSide | ダークサイド」
ブリング・ミー・ザ・ホライズン
配信中
https://SonyMusicJapan.lnk.to/bmth_darksideRS
【関連サイト】
●海外オフィシャル・サイト:
http://www.bmthofficial.com
●日本オフィシャル・サイト:
http://www.sonymusic.co.jp/artist/bringmethehorizon
<NEX_FEST> *SOLDOUT!
●開催日程:11月3日(金・祝) OPEN 10:00 / START 11:00
●会場:幕張メッセ
●出演アーティスト:
BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / マキシマム ザ ホルモン/ YOASOBI / I PREVAIL
PALEDUSK / CVLTE / 花冷え。/VMO / KRUELTY / Alice Longyu Gao
<NEX_FEST -Extra->
■兵庫
●開催日程:10月31日(火) OPEN 15:00 / START 16:00
●会場:神戸ワールド記念ホール
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / I PREVAIL
●チケット情報:GOLD自由 ¥14,000 / 一般自由 ¥9,500 (各税込)
キョードーインフォメーション:0570-200-888
■愛知
●開催日程:11月1日(水) OPEN 15:00 / START 16:00
●会場:日本ガイシホール
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / I PREVAIL
●チケット情報: GOLDスタンディング¥14,000 / 一般スタンディング¥9,500(各税込/ブロック指定)
スタンド指定席 ¥9,500(税込)
キョードー東海:052-972-7466
■東京
●開催日程:11月4日(土) OPEN 14:00 / START 15:00
●会場:幕張メッセ
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / HYDE / Crossfaith / coldrain
●チケット情報:GOLDスタンディング¥14,000 / 一般スタンディング¥9,500 (各税込/All Standing)
クリエイティブマン03-3499-6669
<チケット発売情報>
★神戸、名古屋Extra公演:各プレイガイドよりチケット一般発売中
★11/4(土) 東京Extra公演:10月21日(土)~各プレイガイドよりチケット一般発売開始
オフィシャル・サイト:http://nexfestjapan.com/
企画・制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション