【写真を見る】原因は自分にある。ライブの様子(全10枚)
6つの”if”(仮定法)をテーマにしたコンセプトEP『仮定法のあなたへ』を掲げ、全国7カ所を回ったリリースイベントも本日が最終日。7人が登場すると彼らを包み込むような大歓声があがり、”2択”を繰り返す歌詞と指を2本立てる振りでおなじみの「嗜好に関する世論調査」でステージは始まった。観測者のクラップが湧き、ペンライトが振りあがる曲中、リーダーの吉澤要人が「みなさん、こんにちは! 原因は自分にある。です!」と挨拶すると、メンバーコールから順に”2択”の振りを繰り出して自己紹介。さらに「これからは一緒に声を出したいと思います!」と観覧エリアを左右の二手に分け、青空の下”2択、2択”の大合唱で一体感を作り上げていく。その中で全方位のオーディエンスに手を振り、目線を投げて黄色い声があがるのはさすがだ。
続いて、EPに収録されている新曲「ダイヤモンドリリー」を披露。
MCでは以前、ららぽーと豊洲で毎週のようにイベントを行っていたことを懐かしく語り、大倉空人は「洞窟みたいな入り口から出てくるのがサッカー選手みたい。緊張感がある」と、久々のシチュエーションに興奮気味。それでも「回れ右、左、どこを見てもお客さん!」と吉澤が驚いたほどの集客は今回が初めてで、結成から5年を経ての成長ぶりを実感させる。また、本日がリリースイベント最終日ということで、各地の思い出を話そう……という流れになった瞬間、突然「イヤリング、片方ある?」と自身の耳を指したのは武藤潤。ステージ上をメンバー全員で探し、なんとか見つけだして「これが思い出です! みんなでイヤリングを探したことです!」と喜びの声をあげた。また、小泉光咲は地元・宮城のイベント会場が「実はスカウトされた場所だった」と明かし、杢代和人は「福岡に小さいバッファがいて、二度見しちゃった!」と、自身が『仮面ライダーギーツ』で演じていた役のコスプレをしていた子どもがいたことを報告。そんなエピソードも、各メンバーともに昨今はドラマを始めとするメディアへの露出も増え、げんじぶの人気拡大に一役買っていることの証だ。
ここで吉澤から、最新作『仮定法のあなたへ』が「もしもあなたが〇〇だったら」という仮定(if)をテーマにしており、1曲ごとに異なるストーリーが背景にある、色とりどりな作品であることを説明。そして、長野凌大が「ラストの曲は、もしも”あなた”が隣にいなくても…がテーマ。
笑顔でパフォーマンスを終えると、10日後の3月23日より、全国5都市をめぐる春のホールツアー『架空のアウトライン』が開催されることを桜木雅哉が告知。既に全公演がソールドアウトとなったため「嬉しいことに福岡公演は立見席の販売が始まりました!」と、異例の対応となったことに感謝を伝える。退場する最後の最後まで四方八方の観測者に手を振り、「ありがとう!」と大倉がカメラに呼びかける、ラスト1曲+αの模様は、原因は自分にある。の公式インスタグラムでもアーカイブ公開中。2019年7月7日のデビューから迎えた5周年イヤーに掲げた『夢現の続き』というテーマの通り、この2024年は彼らが抱いてきた夢を現実にするための1年となるだろう。
文:清水素子
セットリスト
1. 嗜好に関する世論調査
2. ダイヤモンドリリー
3. マルチバース・アドベンチャー
Official HP https://genjibu.jp/