中国出身のJackson Wangは、ソロアーティスト、プロデューサー、そして自身のファッションブランド「TEAM WANG design」のクリエイティブ・ディレクターとしても活動するマルチクリエイター。元フェンシング香港代表という異色のバックグラウンドを持ち、音楽だけでなく、自己表現を軸としたクリエイションを多方面に展開している。
2022年に発表されたアルバム『MAGIC MAN』は、オルタナティブロックやエレクトロニカを取り入れたサウンドと、内面的な世界観で高い評価を獲得。米Billboard 200で15位を記録し、グローバルな存在感を高めた。続編にあたる新作『MAGIC MAN 2』は、今年7月のリリースを予定。先行シングル「High Alone」や「GBAD」では、孤独や自己肯定といったテーマを取り上げており、アーティストとしての成熟と感情表現の深化がうかがえる。
そんなJacksonが、コーチェラ・フェスティバルにてNumber_iと披露した「GOAT」の共演をきっかけに生まれたのが今回のリミックス。2024年のステージで意気投合した両者は、そこから自然な流れで「GBAD (Number_i Remix)」を制作。原曲の鋭いオルタナティブR&Bをシティポップ風に再構築した同曲は、平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太それぞれの持ち味が際立ち、SNSでも大きな反響を呼んでいる。
SNS総フォロワー数1億人以上、Instagramでは中国人アーティスト最多のフォロワー数を誇るJackson。語学堪能であることでも有名な彼は、Number_iに対してどんな印象を抱いているのか。
Number_iへの想い、リミックスへの手応え、日本へのメッセージ
─「GBAD (Number_i Remix)」にはどんな手応えを感じていますか?
Jackson:Number_iのパートは本当にお気に入りです。フロウもバイブスもすごく面白いですよね。キャラもそれぞれ違って、重たい低音を響かせるタイプの方もいれば、軽快でリズミカルなタイプ、メロディアスに裏で支えるタイプもいる。三者三様のスタイルがひとつになっていて、すごくダイナミックに感じました。
─日本語も少し話せるとお聞きしたので、日本語で質問してもいいですか? Number_iのどんなところが好き?
Jackson:(日本語で)天使です。やさしい人です。(英語で)プロフェッショナルですし、カメラが回っているときも、そうじゃないときも全然変わらないんです。すごく素敵な方たちだと思います。
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─どうやってそんなに多言語を話せるようになったんですか?
Jackson:僕、間違えてもあまり気にしないタイプで。間違えてもそのまま話し続けるんですけど、そうするとみんな笑ってくれたり、すぐ教えてくれたりするので、自然と覚えちゃうんです。
─ちなみに話せるのは?
Jackson:中国語、広東語、それから上海語も話せます。
─日本語も加わりそうですね。
Jackson:はい。まだ勉強中なんですけど、ちょっとずつわかるようになってきました。まだまだこれからって感じですけど。もし音楽がうまくいかなくても、通訳としてやっていけるかもしれません(笑)。本気でそう思ってます。
─日本のファンにメッセージをお願いします。
Jackson:日本でソロとして活動するのは今回が初めてなんですが、これからもっと日本に来る機会が増えると思います。7月には『Magic Man 2』のリリースも控えていますし、日本語ももっと勉強していきたいです。どうか元気でいてくださいね。愛してます。
※Jackson Wangが人生哲学を語った完全版インタビューを後日掲載予定

都内で取材を終えたJackson Wangのセルフィー

「GBAD (Number_i Remix)」
再生:https://teamwang.lnk.to/GBAD-Number_i