サマーソニック東京会場のプレスエリアで、オフィシャルメディアであるRolling Stone Japanがメタルな友達=通称「メタトモ」をゲストに迎えて「メタトモ」の輪を広げるBABYMETALのラジオ番組「メタラジ!」とコラボ取材を敢行。すでに23日(土)のオンエアで一部はオンエアされたが、本記事では放送されなかった未公開のやり取りを特別に紹介する。
唯一無二の声をどう磨いてきたか、コラボレーションの化学反応、そして挑戦を続ける原動力とは? HYDEとBABYMETALが語り合った核心の言葉に迫る。

【画像】BABYMETALがサマーソニックで体現した「メタルのその先へ」

ーHYDEさんもSU-METALさんも、声そのものが楽器のように強い個性を持っています。自分の声の「ここが武器だ」と思う部分、逆に「長年意識して磨いてきた部分」を教えてください。

HYDE:いろいろ試行錯誤してきましたけど、今となってみれば、「オリジナリティ」を大事にするのが一番だと思っています。以前は海外のボーカリストのように歌わなければいけない、という気持ちがあったんですが、それを真似してしまうとHYDEとしての良さがなくなってしまう気がして。だから今はHYDEとして、自分の声に自信を持って歌うのがいいと思っていて。結局、海外のスタイルに寄せていくと、みんな同じような歌い方になってしまう。それはつまらないなと今では感じています。

SU-METAL:私はもともと、いわゆるボーカルテクニックがあまり得意ではなくて、ビブラートや裏声といった技術が苦手でした。それを当時はコンプレックスに思っていたんですが、逆にその声を「新しい」と褒めてもらえたことがきっかけで、「これが自分らしさなんだ」と気づいたんです。自分の声をいいと言ってくれる人がいると知ってからは、それまでコンプレックスに感じていた部分を強みに変えていこうと思えるようになりました。今では「これは自分の声なんだ」と誇りを持てるようになっています。


ーHYDEさんはLArc~en~Cielでのマディソン・スクエア・ガーデン公演など、海外でのライブの先駆者的な存在でもあると思いますが、BABYMETALは初めての国や街でライブをするとき、どんな準備や心構えをしていますか?

HYDE:やっぱりマディソン・スクエア・ガーデンって、僕らの世代にとって特別な場所なんですよね。あそこに立つことは、まるで”ロックの試験”を受けるような気分でした。これまで自分が頑張ってきたことが、果たしてちゃんとアメリカ人に伝わるんだろうか? 受け入れてくれるのかな、という不安と緊張でいっぱいでしたね。

MOMOMETAL:私たちは、南米で初めてライブをやるときに特別な準備をしました。酸素が薄い状況を想定して、かなり前からマスクをつけてリハーサルをしていたんです。そのおかげで本番では息切れの仕方が全然違って、やっておいてよかったなと実感しました。

ーお互いコラボ経験が豊富な方だと思いますが、「この人と組むと想像以上のものが生まれる」と感じる相手の特徴は?

HYDE:個性的なボーカリストと一緒にやると、自分ひとりではできない表現ができますね。作曲に関しても、昔は自分ひとりで作ることだけにこだわってたんですけど、今はそれをやめて、いろんな作曲家の方に曲を書いてもらっています。そうすると、自分の曲だとどうしても馴染みのある感じになってしまうけど、人の曲だとこれまで使ったことのない何かを引き出されるんですよね。「こんな曲、作ったことないけど、自分はどう表現するんだろう?」って、やってみないと分からない。自分で作った曲ならだいたい分かるんだけど。だから今は、歌い手とのコラボレーションだけじゃなく、作曲家とのコラボもすごく楽しいですね。


SU-METAL:一番大事なのは、私たちのことをよく分かってくれている人だと思います。私たちの音楽は独特で、メタルなのに合いの手がたくさん入っていたり、その入れ方ひとつでもバランスが難しい。だからこそ、Bring Me The Horizon(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)とコラボさせてもらった時は、本当に私たちの曲をよく理解していて、どう生かせばいいか分かってくれていたんです。そういう方たちと一緒にやると、私たちらしさを残しながらも、新しくて面白い音楽が生まれるなと思います。

ーHYDEさんは「まだやっていないことがたくさんある」とインタビューで語っていましたが、BABYMETALも常に新しい挑戦をしています。その原動力やモチベーションは何ですか?

HYDE:やっていないことはたくさんありますけど、やれないことも同じくらいたくさんあります。もう「あとは野となれ山となれ」みたいな気持ちで、BABYMETALの活躍を、孫のような気持ちで見守って応援しています(笑)。自分よりもっと羽ばたいていってほしいし、成功を自分の事のように感じられます。頑張っている姿を見ると、こちらも気持ちが上がるし、本当にそういう存在でいてくれるのは嬉しいですね。ファンのみんなもきっと同じように感じていると思います。

MOAMETAL:私たちの原動力はやっぱりお客さんです。いろんな国を転々とする生活はハードで、しんどいなと思うことももちろんあるんですけど、「お客さんが待っている」と思うと踏ん張れる。
ステージに立つ力になりますし、ラジオをやっているのも日本のお客さんに少しでも楽しんでもらえたらと思うから。そうやってお客さんの顔を思い浮かべることが、何よりのモチベーションですね。

BABYMETAL×HYDE、サマソニ東京独占対談「未踏の挑戦を続ける理由」

Photo by Masato Yokoyama

HYDE
https://www.hyde.com/

BABYMETALのメタラジ!
https://www.tfm.co.jp/metaradi/
パーソナリティ:BABYMETAL
毎週土曜19:30~19:55 TOKYOFMでオンエア
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