僕は僕でしかいられない――。NYタイムズ紙によりベストセラーに選ばれた、胸打つ衝撃の<実話>。
アメリカの田舎町。自分は“男性のことが好きだ”と気づいた青年が、両親によって勧められた同性愛を“治す”矯正セラピーに参加。葛藤を通し、ありのままの自分や親子の絆を再発見するまでを描く。原作は、2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだ衝撃の<実話>。 ひと足先に本作を観た評論家やマスコミたちからは「今年ある中でナンバーワン!」「キャストの圧倒的演技に胸が震えた」「ジョエル・エドガートン監督の前作を超える傑作!」「途中から号泣だった!」との声が相次ぐ中、『ふがいない僕は空を見た』の小説家・窪美澄、『弟の夫』の漫画家・田亀源五郎、アーティストの清川あさみ、映画評論家の町山智浩など、本作に惚れ込んだ各界の著名人から絶賛のコメントが寄せられた。(順不同・敬称略) 父も、母も、いつだって子どもを愛したい。
理解はできなくても、それでもあなたを愛する、という親の姿勢に心が思わず熱くなった。 ――窪美澄(小説家) 何が「当たり前」かは人それぞれ。 では、愛する人の幸せを本当に願うのならば、何をどう乗り越えるべきか。 そのヒントと感動が詰まっている。 ――田亀源五郎(マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティスト) 家族それぞれの愛情と不一致が、青年の危機を通してあぶり出されてくるタイムリーなドラマです。 息子のことが理解できていないけれど芯の深いところで愛している南部の牧師であり、 父親役のラッセル・クロウの演技が素晴らしい。
子を思う親とその期待に寄り添えないけれど親を愛おしむ子が、できれば一緒に観てほしいな。 ――ロバート キャンベル(日本文学研究者) 親とは愚かなもので、勝手に子供の青写真を描き、その夢想に溺れてしまう。 真の子供の姿がそこにはないと知った時、慌てるのか、悲しむのか、 それとも見果てぬ理想の子供像の中に閉じ込めるのか。 「ある少年の告白」は全ての親が見るべき実録の子育て映画である。 ――金原由佳(映画ジャーナリスト) アメリカで今も続くゲイ矯正キャンプの実態暴露であり、 親が子のありのままを愛せるようになるまでの物語。 最大の感動は映画が終わった後にやってくる! ——町山智浩(映画評論家) 同性愛を「治療する」施設が21世紀のアメリカに存在することが衝撃でした。
キャスト全員の真実味ある演技に拍手! ——ピーター・バラカン(ブロードキャスター) 複雑な自然の理を否定する人間の偏見が、同じ人間をここまで苦しめるのか… この映画を見て思い出した言葉があった。 「真理がわれらを自由にする」(注) 注:国立国会図書館法より ――村尾信尚(関西学院大学教授) 驚くべきは性的マイノリティを矯正治療し、 アイデンティティを踏みにじる施設が、このように今も存在すること。 これは遠い過去の話ではない。 ――門間雄介(ライター/編集者) 人はルールというものを嫌いつつも縛られる。 何が正解か、自分自身で決めることで子供は大人になっていくのだ。 ――清川あさみ(アーティスト) この映画は、「自分らしく生きることは素晴らしい」などと言っているのではない。
自分らしく生きることに目覚めたら、それが誰であっても大いなる受難なのだ。 それは明日、自分に起きるかも知れない。 だから助け合わなければならない。関心を持たなければならない。 ――名越康文(精神科医) 自らの意思と愛の力で、主人公が解放され、幸せを見出していく展開に、 涙せずにはいられなかった。ラストに待つ、まさに愛がもたらす希望の光には、心が震えた。
これは、愛がもたらす盲目、暴走と狂気、そして同じ愛のみがもたらすことができる、 前向きな変化、人生の希望の物語だと感じた。 ――谷生俊美(日本テレビ映画事業部プロデューサー) 家族、セクシャリティ、そして“男らしさ”の神話について誠実に描いたパワフルな作品。 自分であることを否定され、押しつぶされそうになっている人たちの勇気を呼び起こすはず。 ――山崎まどか(コラムニスト)