宝塚出身の不世出のスター、 越路吹雪のマネージャーとして奔走しながら、 数々の大ヒット歌謡曲の作詞家としても知られ令和時代になってもなお、 多くのファンに愛される岩谷時子。 大輪のバラのように華のある越路とは対照的に、 岩谷はつねに控えめで、 静かな月のような存在感で知られてきた。
その冷静な外見の内側に秘めた人一倍の情熱や、 ワーキングウーマンのさきがけとしての苦悩は、 これまであまり語られてこなかった。 NHK連続テレビ小説『花子とアン』原案となった「アンのゆりかご」の作者である村岡恵理が、 関係者への詳細な取材、 そして本人が所有していた貴重な資料をもとにときあかす本格的な評伝。 関係者への取材や岩谷自身の貴重な記録をもとに初めてときあかす、 作詞家兼マネージャー・岩谷時子の歓喜と涙生涯独身をつらぬき、 才能に恋し身を捧げた岩谷の人生を、 活写する。
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