8月7日(水)に、 岩手県陸前高田市の夢アリーナたかたで「三陸防災復興プロジェクト2019」クロージングセレモニーが開催され、 岩手県三陸沿岸を舞台に、 6月1日から8月7日にかけて行われていたプロジェクトがフィナーレを迎えた。 この日は、 プロジェクト実行委員長である達増岩手県知事をはじめ、 俳優の村上弘明さん、 音楽家の
坂本龍一さんなどおよそ1,300人が参加しました。
震災後に生まれた国内外の多様な「つながり」を生かしてプロジェクトの様々な事業が行われたことで、 「つながり」がさらに発展していることや、 復興を果たし、 未来に向かって歩み続ける決意を発信するセレモニーとなった。 「三陸防災復興プロジェクト2019」では、 東日本大震災津波からの復興に取り組んでいる姿を発信し、 世界の防災力向上に貢献していくことや、 三陸地域の多様な魅力を伝えるため、 シンポジウムをはじめ、 お祭り、 音楽、 食、 ジオパーク、 観光などに関する多彩な22事業を行った。 セレモニーの冒頭で、 達増知事が「国内外の多様な主体の参画により、 岩手の復興が、 世界、 そして未来に広がっていく形を共有できた。 お互いに幸福を守り育てる希望郷いわてを実現するようにがんばりましょう。 」とあいさつを述べた。プロジェクトを振り返る開催報告では、 岩手県出身の俳優、 村上弘明さんがストーリーテラーとして出演し、 「長期間に渡り、 広域で、 多様な事業を行うという、 この初めての試みでは、 県民の皆さん、 市町村、 企業、 団体、 若者など多くの方々との連携が実現しました。 このつながりを財産としながら、 新しい三陸を創っていきましょう。 」と、 事業の意義や成果を述べた。
また、 陸前高田市で地域づくりに活躍する若者や高田高校の生徒がスピーチを行い、 「今できること、 そして10年後、 20年後の未来を生み出すためのプランを実行できるようがんばっていきます。 ここ陸前高田から、 全国、 そして世界へ発信できる人になりたいと強く思っています。 」と、 未来への決意を生き生きと述べた。 また、 復興支援などで岩手県気仙地域とのつながりが深い坂本龍一さんは、 自身が監督を務める東北ユースオーケストラとピアノ五重奏で共演。
坂本龍一さんは、 「2011年7月に陸前高田市を訪れた時、 がれきの山にショックを受けた。 その後、 住田町の木造仮設住宅の建設にも携わる中で、 今回、 また訪れることができ、 住民の皆さんが新しい生活を始めている姿を見ることができてうれしく思う。 」と、 岩手・三陸に寄せる想いを語った。