株式会社かんき出版は、 『オス・メスくらべるとこんなに違う つがい動物図鑑』(丸山貴史/著 しょうのまき/イラスト)を2020年8月5日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いた。 だれもが知っている動物たちにこんなことがある。
・食べたくなるから愛する子どもと離れる ・モテるために派手になったら、 天敵にバレた ・バレないために隠れたら、 誰とも出会えなくなった
どうしてこうなった!? 動物の進化の不思議を「オスとメス」で比べてみた『つがい動物図解』発売!
いま、 地球にいるほとんどの生物には、 オスとメスという「違い(性別)」が存在する、それはなぜだろうか。理由は簡単。 「生きるために有利だから」だ。例えば、 キリンはオスのほうが大きく、 メスのほうがやや小ぶりです。 それは「単純にオスのほうが戦うために大きくなった」ではなく、 「 オスとメスで、 食べる木の高さをずらすため 」なのだ。 キリンの特徴的な長い首では、 食べられる木の葉が限られている。もし同じ高さの葉をオスとメスで食べていたら、 たちまち食べものに困ってしまう。 哺乳類の中で、 最も鮮やかな色彩をもつマンドリルのメスは、 オスのお尻の色で相手を選ぶ。 マンドリルは、 血管の色や光の散乱を利用して、 ド派手な色彩を手に入れた。 この色は、 健康で栄養状態がいいほど鮮やかになるので、 派手なオスほど強く、 たくさんのメスにモテるのだ。
どうしてこうなった!? 動物の進化の不思議を「オスとメス」で比べてみた『つがい動物図解』発売!
このように、 オスとメスの見た目の違いだけではなく、 「 どうしてそんな違いが生まれたの? 」まで深掘りすると、 その動物たちの生きる世界が見えてくるはず。 本書では、 そんな生き物たちの進化の不思議を「オスとメス」で、 哺乳類、 爬虫類、 鳥類、 節足動物、 魚類・両生類の5章に分けて紹介している。
どうしてこうなった!? 動物の進化の不思議を「オスとメス」で比べてみた『つがい動物図解』発売!

著者よりメッセージ

この本では、 オスとメスの「違いが面白い」動物を紹介しました。 なかには、 とても同じ種類の動物とは思えないくらい、 オスとメスで違う生き方をするものもいたでしょう。 でも、 そんな違いが生まれたことには、 必ず理由があります。 進化というのは、 たまたま「子孫を残すのに有利な特徴」を持ったものがたくさんの子孫を残し、 不利なものが死に絶えることで起こります。 だから、 進化には「それが有利だった理由」があるんです。 でも、 この理由は万能ではありません。 それぞれの動物の特徴や、 まわりの環境によって、 なにが有利かは変わってきます。 なので、 あるものはオスが大きく、 あるものはメスが大きいというように、 反対の進化をすることもあるんです。 現在の動物界では、 オスとメスのあるものが繁栄しています。 でも、 ミミズやカタツムリのように、 オスとメスの区別がない「雌雄同体(しゆうどうたい)」のものだって、 実は結構いるんです。 では、 どうして雌雄同体のものは、 オスとメスに分かれてないことが有利だったのでしょうか? そうした「理由」について考えてみると、 生きもののことを知るのがもっと楽しくなると思います。
どうしてこうなった!? 動物の進化の不思議を「オスとメス」で比べてみた『つがい動物図解』発売!
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