新型コロナウイルス感染予防のため、 ソーシャルディスタンス確保の上で開催された高中正義の毎年恒例の全国ツアー“SUPER LIVE 2020”。 満員の野音では18:00過ぎて客席から拍手が巻き起こるなど、 声など発さなくてもオーディエンスのモチベーションが高い様子は伝わってくる。
高中は開演時間5分過ぎて新調したジャンプスーツで登場。 “TAKANAKA”のアルファベットを散りばめたヤマハSGを手に登場。 乗っけから拳を振り上げて叫ぶテンションのまま、 リリース40周年を迎えた「FINGER DANCIN’」でスタート。 ホットなドライヴトーンが圧巻で、 宮崎まさひろ(ds)、 斉藤ノヴ(per) によるリズム隊の応酬もフィーチャーしたバンドアンサンブルが痛快。
初の高音質配信もされた高中正義の新機軸! 満員の野音でサプライズ選曲も織り交ぜたセットリスト!
さらに昨年に続きツアーに参加しているAMAZONSの登場に喝采が上がる。 おなじみの「渚・モデラート」でムード一変。 AMAZONSのソウルフルなハーモニーと艶やかな高中のギターとのデェエットだ。 AMAZONSの振付をオーディエンスも客席で踊っている姿も面白い。 高中のソロプレイはこの曲を筆頭に、 随所でエフェクトを左右にパンニングさせ、 会場にギターサウンドが飛び回らせている感覚をもたらした。 なお、 本公演は日本初、 ドルビーアモラスを採用した高音質配信(簡単に言えば映画館レベル)がされており、 PC環境で観た人もその音の良さに驚いたのではないか。 “世の中、 コロナか高中か? 40年前も雨の中野音やったんだけどこんなつまんない冗談言わなかったよね(笑)?”と、 この日唯一のMCを経て、 久々にベスタクスGVを手にまさかの「PARADIZZY」「EYELANDS」をAMAZONSとデュエット。 近年はシンガー高中の歌声を意欲的に聴かせてくれるのも嬉しいところである。
再びSGに持ち替えて、 繊細で透明感あふれる高中トーンで味わせた「CRYSTAL MEMORIES」ほか、 サプライズ選曲も織り交ぜたセットリストで、 後半はオーディエンス総立ちとなる大盛況さであった。 アンコールでも高中ファンニンマリの趣向が用意されているので楽しみにしてほしい。 分離感の良くパワフルなバンドサウンドと唯一無二の高中トーン、 そしてAMAZONSの美しいハーモニーが堪能できるはずだ。
初の高音質配信もされた高中正義の新機軸! 満員の野音でサプライズ選曲も織り交ぜたセットリスト!
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