日本のフィギュアスケートブームを長年牽引してきた浅田真央さん。 本書は2003年から密着取材してきたフジテレビの膨大なアーカイブから、 100の言葉を厳選。
幼少時から現在までの写真とともに、 波乱万丈の人生とスケートへの想いを、 彼女自身の「言葉」と歴代ディレクターの回想から詳細に振り返る。 父と姉から初めて明かされる家族のあたたかなエピソードも必読。
本書では、 地元名古屋で長年浅田家を取材している東海テレビプロダクション渡辺克樹ディレクターのセレクトによる「浅田真央名言集」も収録。 また姉の舞さんが初めて明かすソチ五輪フリー前の姉妹の会話、 今回初めて取材に応じた父・敏治さんが語る妻・匡子さんと真央さんのこと……。 原稿を読んだ真央さんも落涙したという、 一家の絆を物語るエピソードが満載。
浅田真央(あとがきより抜粋)
今までの自分の言葉に目を通してみて、 改めていろいろなことがよみがえりました。 これ以上ないようなプレッシャーや緊張など、 もちろん大変なことはあったけれど、 一つ一つ乗り越えてくることができたんだなと感じましたし、 スケートが好きという気持ちがあったからこそ、 進んでこられたんだ、 と思います。 家族の支えもいかに大きかったことでしょう。 本書で触れられていますが、 姉の舞の言葉は印象的でした。 バンクーバーオリンピックを前に、 「もう出られないかもしれない」と悩んでいた頃、 舞が声をかけてくれて、 とても助けられたのです。 母の存在は言うまでもありません。 コーチと同じような関係で厳しく、 自分自身のことは後回しにして朝から晩まで尽くしてくれました。
たとえ喧嘩をしても、 私のことを助けてくれた。 母がいなければ、 私はここまで来ることはできなかったと強く思います。 「言葉」を通じて私のスケート人生をたどったこの本を、 今まで応援してくださった方々にも読んでいただきたいし、 そうではない方々にも「こういう選手なんだ、 スケーターなんだ」と感じ取っていただく機会になれば嬉しいです。 ]