
ご存知のとおり、ヴィンテージデニム人気が加熱中の昨今。パンツだけでなくいわゆるGジャンの価格も高騰の一途を辿っている。
[リーバイス]
LEVI'S
■なぜ〈リーバイス〉がいいのか?■
理由1:トラッカージャケットの元祖
理由2:トラッカージャケットの進化の歴史
理由3:機能性とファッション性の融合
古きよきアメカジに浸ってきた世代にとっては、Gジャンといった方がしっくりくるだろう。またの名をウエスタンジャケット、そして今日においてはトラッカージャケットと呼ばれる。いわゆるデニム生地を採用したワークジャケットなわけだが、その歴史を辿ると、〈リーバイス〉に辿り着く。
1880年代に〈リーバイス〉が生み出したデニムジャケットは、ショート着丈でフロントボタン横にプリーツを設け、リベットやメタルボタン、そしてフラップ付きポケットがあしらわれていた。その名もトリプルプリーツブラウス。これがトラッカージャケットの原型。
“ファースト”Gジャンのすべての歴史はここからはじまった
VINTAGE CLOTHING 1936 TYPEⅠ トラッカージャケット ORGANIC リジッド 。4万9500円(リーバイス ビンテージ クロージング/リーバイ・ストラウス ジャパン)
〈リーバイス〉のトラッカージャケットは、1900年代初頭に製造がはじまり、1936年に506XXとして知られる通称”ファースト”モデルが誕生する。デニム生地を使ったジャケット自体はそれ以前にもあったが、現在誰もが想像するトラッカージャケットの原型となったのは、事実上〈リーバイス〉の506XXといっていい。特徴は時期にもよるが、ダブルのプリーツ、片ポケット、シンチバックなど。これらは現在、様々なブランドからリリースされるデニムジャケットにも散見され、いかにエポックメイキングであったのかを今に伝える。
1953年には後継モデルとなる507XXが登場。これはセカンドという通称で知られている。見てのとおりポケットが2つに増え、パッチは1950年代中頃に革から紙に変更。
現在見られるトラッカージャケットのディテールが誕生したのが、まさしくこのモデル。品番は557XXで、1962年に発売された。労働着としてだけではなく、ファッションアイテムとして昇華した、馴染むシルエットが見どころ。フロントのプリーツはなくなり、V字切り替えを採用している。基本的なデザインは、その後のフォースへと継承される。
01ヘリテージな魅力と現代のセンスの融合
今年の春夏からローンチしたブルータブコレクションからの1着。サードタイプをベースに、コットン100%の日本製ダークインディゴカラーデニムを採用。クラシックにして今っぽさもある絶妙なシルエットで、大人のトラッカージャケット選びの有力候補に。
ヴィンテージ顔にしてイマドキ顔なウエスタン
ウエスタンスタイルに注目が集まる昨今。こんなトラッカージャケットも狙い目になる。リアルな色落ちを披露するデニムを用い、逆山ヨークやスナップボタンによって、ウエスタンスタイルにアレンジ。襟の切り替えも、ラギッドな雰囲気をアピールするアクセントに。
INFORMATION
⚫︎リーバイ・ストラウス ジャパン
TEL:0120-099-501
写真=正重智生 スタイリング=田川 匠 文=安岡将文
photo:Tomoo Shoju(BOIL) styling:Takumi Tagawa text:Masafumi Yasuoka