株式会社ソリトンシステムズは9月29日、組織内のサイバー攻撃を見つけ出す「脅威ハンティング」の自動化に対応したEDRのためのツール「InfoTrace Mark II」の新バージョンV3を開発し、10月1日からリリースすると発表した。「InfoTrace」は、2004年に同社にて開発がスタートした国産EDR製品で、端末のOS周り、カーネルレベルの活動を収集、記録する3つのモジュールからなるシステムで、インシデントの原因究明の基礎データのみでなく事実の記録そのものを提供する。


新型コロナウイルスの感染拡大を機に、在宅勤務が普及しクラウドサービスの利用が増える中、エンドポイント環境も変化し、そのセキュリティ対策と管理が極めて重大なものとなる一方、増え続けるサイバー脅威に対抗するため、業界内や企業グループ内で確認されたマルウェアのハッシュ値などの脅威情報を共有する取り組みが進んでいるが、受け取った脅威情報をもとに自社内の感染状況を確認するプロセスの複雑化が問題となっている。

同社の「InfoTrace Mark II」の新バージョンV3では、国際標準規格である STIX/TAXIIに対応し、STIXで記述された脅威情報をTAXIIで受領し端末の侵害有無をチェックする「脅威ハンティング」の自動化に対応、また、セキュリティパッチや導入ソフトウェアなどのインベントリ情報の取得、端末への任意ファイル転送やコマンドの実行などEDR運用に役立つ端末管理機能を標準搭載している。

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