国立大学法人埼玉大学は2月9日、同学の情報システムへの不正アクセスについて発表した。

 これは2022年6月7日午前8時頃より、ネットワークアクセス制限の設定変更時の不備で学の業務で利用しているNASへの外部からのアクセスが可能となり、同日正午頃に攻撃者によるNASへの不正アクセスが開始され、複数回のログオン試行で2台のNASのパスワードが破られ、侵入したNASを経由して他の4台のNASへの不正アクセスが行われ、ランサムウェアによるデータの一部改変が行われたというもの。


 同学では6月7日午後3時頃に、当該NASの異常を確認し外部からのアクセスを遮断している。

 同学では6月から7月にかけて学内担当者による調査及びデータの復元作業を行うとともに、学内で運用している全てのNASに関する点検や見直しを、7月から12月にかけて第三者機関による調査を実施し、不正アクセスの侵入経路や被害状況の詳細についての確認を行っている。

 同学によると、第三者機関での調査結果から情報流出の事実は確認されず、当該NASに起因する他のPCのマルウェア感染等の被害についても確認されなかったとという。

 同学では被害のあったNASの利用を停止し、改変されたデータも復元しており、同学業務の継続に直接的な影響は無い。

 同学では今後、情報管理体制の強化と再発防止に取り組むとのこと。

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