独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月13日、Panasonic製IR Control Hubにおける不正なファームウェアのロードが可能になる脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Shravan Singh氏が製品開発者に直接報告を行っている。
影響を受けるシステムは以下の通り。

IR Control Hub 1.17およびそれ以前のバージョン

 Panasonicが提供するIR Control Hubには、ファームウェアのロード時にハッシュ値を検証する機能が実装されているが、ハッシュ値の不一致を検出しても停止せず、そのまま当該ファームウェアで起動してしまう。また、当該製品内部の基板上に実装されているUARTインタフェースは有効な設定になっており、製品内部のUARTインタフェースに直接接続してシリアルコンソールとして使用することで、当該製品を操作することが可能(CVE-2025-1073)となっている。

 想定される影響としては、当該製品に物理的にアクセスできる攻撃者によって不正なファームウェアをロードされる可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、開発者が運用しているアップデートサーバと通信できる状態になっている場合は、自動的にバージョンアップが行われる。

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