これは堺市立中学校1校にて、デジタル採点支援システムで採点した試験の解答用紙データを誤って別生徒に送信したというもの。
ムで、同市では2024年9月から全堺市立中学校で運用している。
同校では6月25日に中学3年生の1クラスで理科教科の1学期期末試験を実施し、試験監督の教員が解答用紙を理科教科担当の教員に引き渡し、担当教員はスキャナを使ってデータに変換し、変換した解答用紙データをシステムで生徒情報と連携して採点を行い、7月1日の理科授業で、担当教員が当該クラスの生徒に採点後の解答用紙データを送信したところ、複数の生徒から自分の解答用紙データではないという訴えがあった。
同システムを使用する際は、確認作業のチェックリストを使用して、解答用紙が出席番号順に並んでいることをスキャン前に確認する運用になっていたが、担当教員はその確認をしておらず、また、システムで解答用紙データと生徒情報を連携させる際は複数人の教員で確認することになっていたが、その運用を十分に認識せず確認を怠ったため、出席番号順に並んでいないことに気づかず解答用紙データが誤送信されたという。
漏えいしたのは、生徒26名の1学期期末試験の解答用紙データと試験結果の点数。
同校では7月1日から3日にかけて、対象の生徒と保護者に事案の説明と謝罪を行っている。
同市では再発防止策として、解答用紙をスキャンする際に確認作業のチェックリストを使用し、解答用紙が出席番号順であること及び解答用紙データとシステム上の生徒情報が正しく連携されているかを複数の教員で必ず確認することを、改めて各中学校に通知するとともに、解答用紙データの連携を複数の教員で確認したことを学校管理職に報告した上で、生徒に解答用紙データを返却するよう指導するとのこと。