株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月14日、同社のセキュリティ本部長が兵庫県警から感謝状を受贈したと発表した。

 兵庫県警は巧妙化するサイバー犯罪やサイバー攻撃に対応するためにアドバイザー制度を設置し、専門的な知識を有する民間の技術者や研究者に委嘱しており、IIJの執行役員 セキュリティ本部長の齋藤衛氏は2015年6月から委嘱を受け、サイバーセキュリティ動向についての情報提供をはじめ、サイバー犯罪・サイバー攻撃の対策、事案対応への助言を行うとともに、専門的な見地から県警および県内の関係者への講演や研修の実施など、サイバーセキュリティ対策を支援してきた。


 またIIJでは、人材育成支援として同県警察本部警備部公安第一課から捜査官を研修生として受け入れ、IIJセキュリティオペレーションセンター(SOC)の業務を通じて、マルウェア解析・デジタルフォレンジック等のスキル習得を支援している。

 齋藤衛氏は10年にわたって兵庫県のサイバー犯罪対策に貢献したことが評価され、兵庫県警 本部長から感謝状の受贈となった。IIJで行っている兵庫県警へのサイバー捜査官育成支援に対しても、同警備部長から感謝状を受贈している。

 齋藤衛氏は「この度は大変光栄な賞を頂戴し、心より感謝申し上げます。これまで警察の皆様と情報通信の分野は、直接的な関わりが多くはありませんでしたが、インターネットの普及が進むにつれ、サイバー空間で発生する犯罪行為などへの対応において、両者はより密接な連携が求められるようになってきました。そうした中で、特に変化の激しい情報通信分野の動向をお伝えすることが、警察の皆様の活動のお力になっていれば幸いです。また、警察の皆様との連携は一方通行ではなく、私どもにとっても異なる立場の方々との交流を通じて、多様な視点や考え方に触れる貴重な機会となっています。今後も、相互に力を合わせ、サイバー空間がより安全な場となるよう、引き続き努力してまいります。」とコメントしている。

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