アジアには日本をはじめ先進国がいくつか存在するが、中国メディアの百家号は19日付で、「なぜアジアには世界トップレベルの先進国が日本以外に存在しないのか」と問いかけつつ、それは日本が「それだけ特別だからだ」と論じる記事を掲載した。
記事はまず、中国人の多くは先進国について「天然資源や地政学的な位置などで有利な環境にある」という固定概念を持っていると指摘する一方、日本はアジアトップの先進国でありながら、「島国で国土も小さく、天然資源に乏しい」という不利な環境にあると強調。
記事の中国人筆者は日本が「特別」だと言える理由の1つ目として、「日本は四方が海に囲まれた島国」であり、一見すると不利な環境に見えるとしながらも、海外諸国と活発に貿易を行ううえでは極めて有利な環境だとし、日本経済が第二次世界大戦後に急速に発展し、貿易立国としての立場を確立できたのも「海に囲まれた島国」という有利な環境が一因だったと主張した。
続けて、「発展の不均衡」の度合いが小さいことも、日本が特別な理由の1つだと指摘。中国の場合は都市部と農村部の発展レベルに大きな差があり、依然として貧しい農村が数多くあるのに対して、日本は全国的に地方と都市部の発展に極端な差がなく、地方でもインフラが整備されていて極端に貧しい地域もないと強調。日本のようにすべての地域を高いレベルに発展させるというのは、多くの発展途上国にはできないことだと説明した。
また記事は、日本人の教養の高さを取り上げ、日本人は教育を非常に重視しており、この点は日本人の1人当たりの年間読書量が中国人のそれよりも圧倒的に多いことにも反映されていると紹介。国の発展は「国民の質」とは切っても切り離せない関係にあるとし、現在の日本の発展は日本国民の教養の高さと密接に関係していると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)