中国メディア・観察者網は25日、新型コロナウイルスの感染拡大により中国人をはじめとする外国人観光客の客足が途絶えた日本の観光地について「環境は改善したか、いや、していない」と報じた。
記事は、数年前に中国人観光客を主体とする外国人観光客が大勢日本を訪れるようになった当初は、東京、京都、鎌倉、奈良といった日本各地の観光地でごみのポイ捨てや現地の秩序が乱れると言った現象が「観光公害」としてクローズアップされ、外国人観光客の習慣が問題視されたと伝えた。
そして、新型コロナの影響により昨年日本を訪れた外国人観光客の数は大幅に減少し、11月には前年同期に97%減と日本の観光地から外国人がほとんど姿を消す状態になったとし、それまでの報道に即して考えれば「日本各地、特に観光地の環境は外国人がいなくなったことで改善されたはずだろう」とした。
その上で「実際には、ごみのポイ捨ての状況は大して変わっていない」と主張。もともとごみをポイ捨てしてきたのは日本人自身である可能性が高く、「民族的な意識が保守的な日本人は、他人に責任を転嫁しやすいのだ」との見解を示している。
記事はまた、東京に繁華地域に住む日本人の女性が「店の前に多くの若者が集まって大声で騒ぎ、路上で飲み食いしている。それはまだいいが、飲み食いし終わったものをその場に置いて帰る」と嘆き、一度注意したところ「あんたには関係ない」と言われたことを明かし、その時に「日本人だって外国人観光客よりもモラルが高いなんて言えない」ことを痛感したと語ったことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)