ロシアは今でも軍事大国だが、自動車分野においては他国と比べると大きく遅れていると言えるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、ロシアの自動車市場について紹介する記事を掲載した。
記事は、ロシアが旧ソ連時代に重視していたのは重工業で、軽工業は軽視されていたと伝えた。このため、軍事面では強大になったものの、民間人が使用する自動車分野は発展しなかったという。ソ連崩壊後のロシアは経済が低迷し、多くの家庭では自動車を購入することが難しかったが、21世紀に入って経済的にゆとりのある家庭が増え、自動車市場が拡大していったとしている。
では、ロシアの自動車市場ではどのような車が人気なのだろうか。記事は、ドイツ車や米国車は価格が高いためあまり売れ行きが良くないと指摘した。中間層に人気なのは日本車で、特に21世紀初頭は日本の中古車が大人気になったと伝えている。しかし、それでも日本車は値段が高めなため、最近ではさらに価格の安い韓国車や中国車が進出し、シェアを高めているそうだ。
記事によると、特に中国車の躍進には目を見張るものがあり、大幅な売り上げ増が見られているという。中国車はロシア市場への進出が遅れたためか、まだシェア率はそれほど高くはないものの、販売台数は大幅に伸びているので、この先さらにシェアを広げるとの希望的な観測を述べている。
現在、ロシアの自動車市場において新車販売では韓国車が大きなシェアを占めており、中国車の販売台数が大きく伸びているのも事実だ。一方の日本車は、一時期と比べてシェアを落としており、ロシア市場からの撤退を決めたメーカーもあって、厳しい状況だと言えるだろう。