昨年の秋以降、世界市場全体で半導体の不足が深刻になっている。そんな中、台湾の半導体チップ生産工場(ファウンダリー)が世界的にも注目されており、中でも「台湾積体電路製造(TSMC)」への依存度が高まっている。
半導体材料生産で圧倒的な技術力を持つ日本と、ファウンダリーである台湾の関係は、今ますます緊密になっている。このニュースに関連し台湾メディア新唐人電視台は日本の半導体材料は、なぜこれほど高品質なのかを分析している。

 記事は、「日本は半導体製造に欠かせない、高品質材料の宝庫。その技術を追求する姿はまさに”職人気質”とも呼べるもの。結果、日本企業の半導体材料は市場の66%を占めている。主要19素材のうち、14素材についても50%のシェアを持っている。さらに、半導体関連の特許も無数にある」と述べ、「日本が韓国との半導体戦争で強気でいられたのも、まさにこのため」と述べた。

 さらに、「日本の高度な技術力は一朝一夕にできあがったものではない。それは、これまでの長い歴史をかけ、積み上げてきた技術力が結実した結果である。しかも、驚くべきことに、その技術力は向上を続けている。こうした半導体技術の蓄積がある日本は、この世界的に競争の激しい中にあっても、ただ静かに技術力磨いている。その姿はまさに”孤高の職人”そのものであり、こうしたもの静かに技術力を磨く姿こそ、騒々しく自分のポジションばかり主張する中国がみならうべきものだ」と述べている。
(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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