中国のIT系メディア・IT之家は3日、中国の電気自動車対日輸出台数が大幅に増加したと報じた。
記事は、日本の財務省の貿易統計によると、今年1~3月における中国から日本へのピュアEV(電気自動車)の輸出台数が879台となり、前年同時期の96台から9倍あまりに増えたと紹介。
その上で、中国から日本に輸出された879台のピュアEVの大部分が上海工場で生産された米テスラの自動車だったと説明。上海工場で生産されるテスラのモデル3が今年に入って日本向けに販売されるようになり、販売価格が標準グレードで16%、航続距離が長いグレードで24%ほど値下げし、それぞれ429万円、499万円になったことが中国からの対日ピュアEV輸出増を牽引したと紹介している。
また、3月の日本における販売台数では、フィアットの739台、ランドローバーの689台に次いでテスラが588台となっており、日本のEV市場で最も売れた自動車であるとともに、日本で最も歓迎されている外国自動車ブランドの一つになったと伝えた。
テスラはあくまで米国メーカーのピュアEVであり、中国ブランドの自動車とは言えない。ただ、乗用車以外の自動車分野、例えば小型バスなどの分野ではBYDなどの中国メーカー製EVがどんどん日本市場に導入されている。日本メーカーが手薄となっているEV分野が、中国自動車業界の日本進出の突破口となっていることは間違いなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)