中国のポータルサイト・網易に11日、日本で肉を調理する際に洗う必要がないという点が中国人にとってはカルチャーショックであることを伝える記事が掲載された。
 
 記事は、中国では肉でも野菜でも調理する前に何度も洗うことでようやく安心することができるため、日本に来て最初の頃は肉をそのまま調理することにどうしても抵抗があり、密かに水道水で洗っていたと紹介。
洗わずにはいられない理由を「肉が流通する中で多くの人が接触し、肉を処理する包丁やまな板も清潔でない可能性があるからだ」と説明した。
 
 一方で、日本人は食肉が非常に清潔な衛生環境でしっかり加工処理されているとの認識を持っているとした。そして、日本のスーパーマーケットなどの商店、食肉処理場などでは食品衛生法をはじめとする各種規定を遵守しなければならず、肉を扱う際には手を消毒した上で手袋をはめることが求められていることなどを伝えている。
  
  また、日本では肉の処理の機械化が進んでいることも、日本の肉が高い衛生レベルを保てる理由の一つだと説明。さらに、日本人は肉を洗う行為について、必要がないばかりか肉の旨味や栄養が流れ出てしまい、味わいに影響を及ぼす上、水しぶきが周囲に飛散することなどにより細菌が繁殖し、かえって食中毒のリスクを高めることになると考えていることを紹介した。
  
  このほか、野菜や果物についても日本では販売される時点でほとんど泥などが付着しておらず、水道水でさっと洗えばすぐに調理に使う事ができ、中国のように専用の洗剤で洗う必要はないのだとしている。
  
  記事は最後に、「日本で料理を作る際には『適度に怠ける』事ができるのだ」という表現を用いて、日本における食材を洗う手間の少なさを評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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