中国はこれまで、日本に対して「小日本」という蔑称を使うことがあったが、同じく小さい国という意味で「弾丸小国」という呼び方をすることもある。中国メディアの快資訊は14日、「日本は本当に弾丸小国なのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。


 記事は、日本はどこから見ても「小国ではなく、むしろ大国であり、また強国でもある」と断言し、そう言える理由を5つ挙げている。1つ目は「世界第3位の経済大国」であることだ。日本は一時、世界第2位の地位にまで上り詰め、脅威を感じた米国に抑え込まれたことさえあると強調。中国に抜かれてからは3位になったが、それでも3位を維持している日本には、相当な実力があると評価している。

 2つ目は「工業の巨頭」であることだという。資源が少ないために工業が発達した日本は、半導体や精密機器で世界をリードしているとした。3つ目は、1億を超える「人口」、4つ目は「政治力」で、日本は戦後に政治的地位が下がったが、米国のおかげで現在ではある程度の影響力を保持していると伝えた。

 最後に、「防衛力」を挙げ、日本は「世界で5本の指に入る」とした。日本の自衛隊は、軍隊ではないのにかなり強く、「特に海上自衛隊が強い」としている。中国は軍事力強化に力を入れ、2021年には国防費予算に22兆円あまりを計上しているが、日本の実力を見過ごすことはできないようだ。

 記事は結論として、日本は政治的に少し弱いだけで他の分野は総じて強く、「弾丸小国」どころか「押すに押されぬ大国だ」と締めくくっている。中国では、日本のことを「小日本」や「弾丸小国」と呼ぶことで大国としての優越感を感じてきたのだろうが、今ではそう思う人も少なくなってきているのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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