中国では日本とドイツの工業力を高く評価する声が多く、「世界一流」と称賛する人も少なくない。しかし、それでも世界一の米国を超えることはできていないと見ているようだ。
記事によると、米国には「とりわけ恵まれた地理的条件」と「歴史が浅いゆえに歴史問題が少ないこと」という優位性があるという。このため、シンプルに考えて意思決定できる気軽さがあるとしている。
また、米国は2つの世界大戦に参戦したとはいえ、どちらかと言うと「傍観者」の立場が強く、世界各国に武器を販売してかなりの儲けを出したと分析した。それで戦後は超大国になれたのだという。
一方、日本もドイツも第2次世界大戦の敗戦国であるため、「米国によってしっかりとコントロールされている」と指摘した。
技術力や工業力では日本もドイツも米国をしのぐほどの実力を持った分野もあるが、記事によると超大国の米国を超えることができないのは「敗戦国」だからで、軍事面で抑えつけられているからということのようだ。そして、この点で中国は戦勝国であり、米国の制御下にはないので米国に対抗し超える見込みがあると暗に言いたいのだろう。
記事からは、中国のこの先のさらなる発展に対する自信が伝わってくるが、米国と中国の大きな違いの1つは、米国は世界中から優秀な人材が続々と集まってくるという点だろう。世界から集まる優れた人材が米国の発展の原動力となっているのは否定できない事実だ。中国も海外で学んだ留学生たちが続々と戻っていると言われるが、米国に追いつくにはそれだけでは足りないのではないだろうか。