中国人にとって日本は歴史問題などで複雑な感情を抱くと同時に、「強い」隣国であることも認めざるを得ないという。中国メディアの快資訊は25日、「日本が強いのは偶然ではない」と主張する記事を掲載した。
日本人の「5つの精神」が、日本をここまで強い国にしたと分析している。

 記事が挙げた1つ目は「時間の概念」に関する精神だ。日本人は時間や予定どおりに生活していて、「時は金なり」、「時は命なり」をモットーに、毎日予定を立てて生活していて、時間を無駄にしないと紹介した。この点、中国には思い付きで行動する人が多く、時間に厳格な人も少ないと言えるだろう。

 2つ目は「他人の立場になって考えようとする意識」、3つ目は「品質へのこだわり」、4つ目は「自律心の高さ」を指摘している。日本に来たことのある中国人なら、あらゆるところに親切な設計が見られることに気付くはずだ。
日本製品や公共施設には、使う人のことを考えた工夫であふれているが、こうした精神性も日本が発展するうえでの原動力となったことは否めないと称賛している。

 最後に記事は、日本人の「危機意識」も日本をここまで強い国にした要因の1つだと指摘している。日本人は最悪のケースを想定して物事にあたるとし、それは学校や会社などで防災訓練を欠かさないことからも良く分かると主張。中国では緊急事態が起こったら、その時に臨機応変に対応すれば良いという考え方の人が多いのは確かだ。

 中国人は日本人について「ルールに縛られ、臨機応変の対応ができない」と批判するが、確かに臨機応変も大切ではあるものの、備えあれば患いなしではないだろうか。「大国」から「強国」を目指す中国にとって、この「日本人の5つの精神」は、いずれも良い啓発になりそうだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)