中国は、日本にとって最大の貿易相手国であり、日中の経済関係は非常に緊密だと言える。多くの日本企業が中国に進出しており、日本企業と取引をしている、あるいは取引をしたことのある中国企業も少なくないが、日本企業との取引は中国人からするといろいろと「思うところ」があるようだ。
中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日本人と商売をするというのはどういう体験なのか」と問いかけるスレッドが立ち、多くの中国人ネットユーザーが自身の体験を投稿している。
10年以上にわたって日本人と商売をしてきたという中国人は、日本企業は何事も「遅い」のが特徴だと語った。日本人は3年先のことまで考えて契約を結ぶので交渉に時間がかかるという。この点で中国人は今年の業績のことしか考えないのでスピードが速いそうだ。そして、「遅いので日本企業は細部まで考慮することができるのだろう」としている。さらに、日本企業には「チームワークの良さ」や「秩序正しさ」、「上司に絶対服従」などの特徴もあると感じたという。
また、「きちんと支払いをする」のが日本人の大きな特徴だと指摘する中国人ユーザーもいた。「契約書に書かれているとおりにきちんとお金を支払ってくれるうえに、製品に多少の問題があってもきちんと説明すれば値引きを迫られることはない」そうで、日本企業との取引は大儲けができないものの、確実に利益が出ると好意的に伝えている。中国企業の場合、支払いが遅れたり、あれこれと理由を付けて満額支払わなかったりという傾向が強いのは事実だ。
このほか、日本企業は品質に対する要求が非常に高いと指摘する意見や、融通が利かないなどの感想を述べる中国人ユーザーもいた。全体的には、日本企業との取引は中国企業からすると「一長一短」があると感じているようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)