価格が比較的安く、栄養価も豊富な豆腐の起源は中国にあると言われる。中国メディアの快資訊はこのほど、豆腐がどのように中国から日本へと伝わったかについて紹介する記事を掲載した。


 記事は、豆腐は西暦前164年に前漢の淮南王・劉安が発明したと言われていると紹介した。しかし、信ぴょう性は定かではない。記事によると、そのころの原始的な豆腐は、硬さや口当たりが悪かったので食材としてはあまり使われていなかったそうだ。しかし、宋の時代になると重要な食材になったと伝えた。

 日本へ豆腐が伝わったのは、遣唐使の僧侶によるとの見方もあるが、明確な証拠はないと記事は指摘した。豆腐に関する記述は、1183年の奈良春日大社へのお供物として「唐符」の記載が最初で、これが豆腐のことだと思われると紹介している。
そして、1782年には豆腐料理本「豆腐百珍」が刊行されるほど、豆腐が日本で普及していたと伝えた。

 では、現在の豆腐は中国と日本でどんな違いがあるのだろうか。記事は、「中国の豆腐は種類が豊富だが、日本は単一的」と分析した。中国には、日本の絹ごし豆腐に当たる嫩豆腐や、木綿豆腐に当たる老豆腐、さらに固い豆腐干などがある。さらに、豆腐乳という発酵食品もあり、油で揚げた臭豆腐や、スイーツとしても食される豆花もある。

 日本でも最近では豆腐スイーツなどもあるが、豆腐全体の種類は中国ほど多くはないと言えるだろう。
しかし、日本では豆腐を冷ややっことして食べる食べ方があるが、基本的に冷たい料理を食べない中国にはないという違いもある。冷ややっこは日本独特の食べ方であり、これには多くの中国人が驚くようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)