先日、韓国軍が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)水中発射試験に成功したと伝えられた。これは、米国、ロシア、中国、フランス、英国、インド、北朝鮮に次いで世界で8番目のSLBM開発に成功した国となる。
配信者の中国人軍事評論家は、韓国によるSLBMだけでなく、最近では韓国大統領が訪米した際、米国が韓国による中長距離ミサイル開発の制限を撤廃したことも指摘した。これまでは射程800キロメートル以内に限られていたが、この制限が撤廃されたことで北京や東京、さらにはロシアまで届くミサイルの開発が可能となる。
これは、中国やロシアにとって脅威となるのだろうか。配信者は「脅威となる可能性は低い」としている。中国やロシアが核保有国であることを考えると、韓国が中国やロシアを標的にすることはないと分析し、本来であれば韓国が中長距離ミサイルの開発をする必要性はほとんどないと指摘している。
また、SLBM技術を有する国はいずれも核保有国であるため、韓国も核保有するのではないかとの見方もあるそうだが、配信者はその可能性も否定した。その理由として、韓国は核兵器の材料確保が難しいこと、韓国にとっての敵やライバルは北朝鮮と日本だが、北朝鮮の核兵器は韓国ではなく米国に向けてであり、日本も核兵器を持っていないので韓国も保有する必要性がないこと、米国も米国債を買ってもらうために東アジアの混乱は望んでいないことを挙げた。
それで配信者は、中国にとって韓国は軍事的な脅威とはならないと結論している。むしろ、唯一の被爆国でありながら軍国主義を完全に排除していない日本の方が中国にとってはよっぽど危険で警戒すべき国だと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)