和食に欠かせないあるものが実は台湾でも作られている。しかも価格は日本の半分くらい。
そのあるものについて台湾メディア連合新聞網が取り上げている。

 それは、「昆布」だ。昆布を栽培しているのは台湾の金門。金門周辺の海は水質も良く、海水中に栄養が豊富に含まれている。そのため、自然の環境で良質な昆布が収穫できる。

 実は、台湾では他にももう一箇所馬祖という地域でも昆布が生産されているが、金門の昆布は収穫量が台湾で一番多いという。金門の昆布は良質で、人工着色料やなどを一切加えず、天日干しをして乾燥させる。また品質検査もなされており、味も、品質も保証済みだ。さらに、価格も日本の半分ということで「高品質なのにお買い得だ」と強調している。

 金門は有名な観光地でもあり、地元で水揚げされた昆布の販売で売上を得ている。しかし、今年はコロナウイルスの影響もあって、昆布の売上が激減している。台湾メディアは、良質な海の資源を今後も収穫できるよう、ぜひ金門の昆布を収穫してほしい、と呼びかけている。


 このように、台湾と日本では、地域的にも近く、歴史的な背景から食文化にも共通点がある。現在、半導体製造でも協業体制が確立しつつある日台。最近では、台湾で売れ残ったパイナップルを日本が買い取ったというニュースも話題になっていた。今後は農産物や、水産物でも協力関係が加速していくかもしれない。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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