日本の造船業界における競争力は多くの中国人も認めるところで、これに加えて日本の「匠の精神」も高く評価されている。このため、中国人のなかには日本の実力を「過大評価」してしまう人がいるという。
中国メディアの網易はこのほど、「日本が1週間で空母を建造できるという噂は間違っている」として、日本を過大評価しないよう注意する記事を掲載した。

 記事は、日本の造船力や匠の精神のほかにも、第2次大戦時に日本は多くの空母を保有していて、その海軍力は米国をもしのぐほどだったと指摘した。そして、日本は今でも世界第3位の経済大国であるため、米国による制限がなくなれば「1週間で空母を建造できる」と思っている中国人が少なからずいるという。

 しかし記事は、「そんなものはデマに過ぎない」と否定した。「1週間で空母を建造できる可能性はゼロだ」とし、「多くの中国人は第2次世界大戦時の思考で考えているから」このような過大評価になるのだと説明した。実際のところ、当時の空母は「大きな鉄甲船」のようなもので、この種の空母なら1週間で建造できるかもしれないが、現在の空母は当時とは比較にならないほど複雑になっていると指摘している。

 そのため、「中国ですら2012年になってようやく初の空母を建造できたほど」と伝えた。現代の空母はそう簡単に建造できるものではなく、中国だけでなくどの国でも空母建造には長い時間がかかっていると指摘した。インドの空母ヴィクラントは10年以上かかっているがまだ完成しておらず、「米国でも1週間では建造できない」としている。

 それで、日本は確かに高い技術と軍事力を持っており、米国の制限がなくなればその軍事力の発展の速度は中国を凌ぐものになる可能性はあるが、過大評価するべきではないと注意を促した。実際のところ、「中国の方がすごい」のであり、日本に対しては理性的に見るべきだが、同時にその軍事力に対しては注意と警戒を怠るべきではないと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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