中国のポータルサイト・百度に12日、日本のことを誇張気味に称賛する意見や、それを非難する声が中国のネット上に存在する中で「それでもやっぱり日本のホテルの衛生管理はすごい」とする記事が掲載された。
 
 記事は、昨今巷間では「日本のトイレはいいにおいがする」「日本のトイレの水は飲むことができる」など、日本の衛生意識を誇張気味に称賛する意見が見られる一方で、先日の東京五輪ではオープンウォータースイミング会場の水質について疑問の声が出るなど、民族主義もあいまった日本に対する強い批判も見受けられると紹介。
「実際のところ『日本びいきの色眼鏡』と『民族主義的ディスり』を取り去った時に、日本の衛生状態はどのように見えるのだろうか」とした。
 
 その上で「日本人の強い営業能力、恐ろしいほどの実行能力には本当に敬服せざるを得ない。彼らの清潔ぶりは必ずしもすべて誇張されたものではないのだ」と指摘。日本のホテルでは衛生問題に関するクレームがほとんどなく、問題が頻発する中国のホテルとは対照的なのだと伝えている。
 
 そして、日本のホテルの清掃担当者は任務に就く前に細かいトレーニングを受けており、厳しく定められた清掃工程に基づき、室内のあらゆる部分、あらゆる隅まで漏らさず掃除することが求められると紹介。鏡に付着する水滴の跡さえ見逃すことなくきれいに掃除する様子からは「徹底的に物事をやる日本人の民族性」を垣間見ることができるとした。

 また、単に清掃を徹底するだけではなく、清掃の中で集めた各客室のゴミをすぐには処理せず、数日間保管しておくことで宿泊客から紛失物の連絡があった時に探し出せるようにするといった細かい配慮まで行われているのだと紹介した。
 
 記事は「総じて、日本の観光業における衛生管理は極致の域にあり、この点はわれわれも学ぶに値する」と評する一方で、日本のホテルに宿泊する際には、強要されるわけではないものの、利用する宿泊側も部屋をきれいに使うことを心がけ、退出時にはきれいに片付けていくことが慣例になっていると指摘。「中国国内のように、使ったら使いっぱなしで帰る訳ではないのだ」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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