中国のポータルサイト・新浪に25日、中国が10年かかっても追いつけない日本の6大先進技術について紹介する記事が掲載された。
 
 1つめは、タービンのブレードに用いられる単結晶材料だ。
記事は、タービンブレードが飛行機やロケット、大型船舶などの各種タービンエンジンを構成する重要な部品の一つであり、日本がこの分野で中国を大きくリードしていると紹介。極度の高温高圧下での高速回転が求められる中で、欧米で最高レベルとされる米国のCMSX−10が220時間の連続作動を実現したのに対し、日本のTMS−162合金を用いたブレードは同条件で4倍以上にあたる959時間の連続作動を可能にしたと伝えた。
 
 2つめは、超精密加工用工作機械である。日本は世界で最高精度の工作機械技術を持っており、主に光学レンズなどの精密な旋削や研磨に利用されているとし、中国の身分証も日本の精密加工用工作機械を用いて製造されていると紹介した。
 
 3つめは陽子線治療用加速器。腫瘍の治療において高い効果と高い精度を持ち、周囲の健康な組織にダメージを与えない最先端の治療技術として世界から注目を集めている陽子線治療に用いる加速器が現在世界に15台ほど存在しており、そのうち大半は日本からやってきたものだと伝えている。

 4つめは、イッテルビウム光格子時計だ。2013年に日本の科学者たちが、それまで世界で最も正確な時計とされてきたセシウム133の原子時計よりも100倍精度の高いイッテルビウム光格子時計の開発に成功したとし、その精度は60万年でわずか1秒の誤差が生じるレベルなのだと紹介した。

 5つめは惑星探査技術だ。日本の技術は世界のピラミッドの頂点にあると言え、日本が開発したすばる望遠鏡は世界で最も大きな単一の主鏡を持つ光学赤外線望遠鏡であり、現在までに人類が確認した地球から最も遠い10個の星のうち9個はすばる望遠鏡によって観測されたとしている。
 
 そして最後に挙げたのは、NC(数値制御)ロボットだ。米マサチューセッツ工科大学で1950年代に開発された世界初のNC工作機械に啓発を受けた日本の技術者が日本初の国産NC設備を誕生させて以降、日本では技術が急速に発展していき、今や世界の4大工業用ロボットメーカーのうち2つを日本企業が占めるに至ったと伝えた。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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