中国では、改革開放政策が始まってから「豊かになるにはまず道路を作れ」の掛け声のもと、道路建設を進めて多くの土地に富をもたらした。しかし、道路の耐久性には問題があるようで、頻繁に修繕工事をしている状況だ。


 中国に比べ、日本の道路は品質が高く耐久性に優れていると言えるが、中国メディアの快資訊はこのほど、日本の道路の耐久性が高い理由について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の道路の高い品質は日本が置かれた環境と「関連がある」と分析した。日本人が何事も慎重かつ厳密に取り組むのは、自然災害が多いことと関係しており、このため工事の質を下げることはしないと説明した。特に道路は避難通路となるのでより高い耐久性を確保するとしている。

 そのうえで、日本ではアスファルト道路の舗装工事において、「アスファルトを何重にも敷いて何度も転圧する」と紹介した。砕石などの路盤も含めた道路の厚さは約50センチになり、最後にロードローラーできちんと平らにすると伝えている。こうした方法は手間と費用がかかるが、とても頑丈で、何年も使用することができ、雨の日でも水たまりができにくいと説明し、日本の道路は品質が高く耐久性に優れているのは、これだけ手間をかけて丁寧に作っているからだと論じた。
 
 記事は、日本の道路建設方法はまさに「備えあれば患い無し」を実践しており、この態度は敬服に値すると感想を述べている。中国の道路は、完成直後はきれいだが、ほどなくあちらこちらに穴ができて、とりあえずの修繕をするので継ぎ接ぎだらけになることが少なくない。しかし記事によると、中国でも以前と比べると最近では道路修繕の頻度が減ってきており、工期も短くなっているので進歩しているという。それで、中国も日本のような道路を作ることは決して難しいことではないはずだと記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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