中国人同士の会話を耳にして、「まるで喧嘩しているようだ」と感じたことのある人は少なくないだろう。中国語は抑揚の大きい言語であるうえ、中国人は声が大きい傾向があるため、日本人からすると通常の会話でも「まるで喧嘩している」ように感じてしまうのだ。
また、中国人の声が特に大きくなるのは「食事」の時だ。中国人は会食時には賑やかに食事することを好むが、これは一体なぜなのだろうか。中国メディアの新浪はこのほど、「中国人が食事中に大きな声を出す」ことは世界中で疑問に思われているらしいと伝える記事を掲載した。
記事は、外国人たちは「中国人が食事中に大きな声を出す」ことが理解できないようだとし、外国のQ&Aサイトなどで中国人の声の大きさの理由について議論するスレッドが立てられることは珍しいことではないと紹介。そして、外国人ネットユーザーたちは「食事中に大声で騒ぐのはマナー違反だ」、「中国人は互いに顔を合わせたときには、日常のさまざまなことを話し合うものだ。確かに食事中に大声で騒ぐのはマナー違反だが、それはあくまでも西洋の価値観だ」などと議論していると紹介した。
また、なかには「中国人が食事中に大きな声を出し、賑やかにするのはもてなしてくれる相手への気遣いや、おいしい食事を楽しむための一種のルールなのではないか」と指摘する外国人もいると紹介した。
こうした意見に対して、記事は「中国は礼儀の国」であるとし、客人を食事でもてなす際には「座席の順番」や「酒の注ぎ方」、さらには「食べ方」に至るまでさまざまなルールやマナーがあると指摘。一方で、食事中の「声の大きさ」について決められたマナーなどはなく、個室ではない場所で食事をするときに声が極端に大きすぎるのは確かに問題だとしながらも、「声の大きさ」についてのマナーや決まりはないため、中国人は食事を賑やかに取るのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)